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= 鳳雛の太刀風 =

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アズライルイーグル

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Jul 21, 2006
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カテゴリ:鬱な日常日記orz
今日は重い内容の日記となってしまいます・・・
ご了承ください_ _

7/21は当方の祖母の誕生日だった訳で、部活帰りに何か買ってやるかなぁ、と思ってたんです。
で、チャリでちょっと大きめなディスカウントストアに向かってた所、いきなり携帯が鳴り出し、出てみると、母からの様子。

当方:もしもし?
母:○○?(当方の名)今すぐ帰れる?
当方:何で?
母:おばあちゃんが入院しちゃって、お見舞いにいくから
当方:は?・・・あぁ、分かった、すぐ帰るよ

10秒程度の電話の中、状況は把握できず・・・
まぁ、疲れが出たんだろうなぁ、毎日暑い中無理するしなぁ
等と思いつつ、家に帰還。

で、室内に入る暇も無く車に搭乗。
なんか、空気が重い感じの車内で
「何でまた、入院したの?」
と、聞くと
「・・・癌が再発して・・・・・」
と、返事。

嫌な空気に口をすぐに閉ざしたが、頭ははなお混乱化。。。

家の祖母はいつも元気で、家内にうるさいと言われることも多くあり、病気になることを知らない人だったんです。
ところが5年前。定期健診で肺付近に癌を確認され、即手術。
早期発見が功をそうし、抗がん剤なくとも無事に成功でした。

結局また元気すぎる祖母が帰ってきたわけですが、今回の手術は安全と言われていたので、大して心配していなかったため、良かったという実感は薄かったんです。実はねw

そして5年が経ち、珍しく体調不良を訴えた祖母を病院に運んだところ、MRIの検診によって癌の再発が発覚。

こんなことがあり、話を今に戻すと、家族一同は(父は不在)病院に到着。
そして祖母の病室に行くと、やはりいつもどおりの騒がしい人だったんです。
この様子を見て、「あぁ、またすぐ治るなw」と思い込み、またも安易にことを考えてしまってました。

しかし、見舞いだけでは終わりませんでした。
見舞いもほどほどに、「何とか科診療室」に呼ばれ、内科(外科?)の先生が写真を提示。そして、指を使って丁寧に教えてくれました。

「まず、コレが背骨です。そして心臓部がここになります。」
一瞬、口を閉ざし、再開
「それで、コレが今回の癌細胞です。」

我々一同は「!?」でした。
ただひたすらに大きい・・・
そして、コレ何癌なんだろうか?

呆気にとられる我らをそのままに医師は、また説明を始めました。
「今回の癌細胞は、心臓と背骨に挟まれた位置にあり、手術は困難です。しかも、死角部分に当たっていたため発見できず、すでに末期です。6cm程になっています。」

「発見できず」に腹立ちも覚えざるを得なかったが、我らはそれ以上に、手術不可、末期という言葉に、大きなダメージを受けていたようです。

今後の治療法は、強力な抗がん剤の投与による、細胞縮小を狙うというもの。
しかし、強力とはいえ完治用ではなく、延命用らしいです。
しかも、副作用も大きい・・・
果たしてこれは、正解な治療法なのか・・・

そしてここで、一番大きな攻撃力を誇った医師の言葉
長くて2年です。しかし、抗がん剤の効果が薄ければ、1年もつかもたないかでしょう。」と。

知らない方が良い真実。やはり存在するものだったのでしょうか?
今現在、祖母は己の実情も知らず、のんきに隣の患者と話しています。
これを知った時、祖母は耐えられるのでしょうか?
改めて、「延命治療」「知る権利」など、現在の医療環境を考えさせられる状況になりました。

祖父は、いつも祖母をうるさがっていながらも、一番悲しそうにしてました。
ここで祖母が先に逝くとなると、祖父もそれを受け止められるのでしょうか?

最悪の誕生日・・・下手したら最後の・・・・・
夕食後の主役のいないケーキは、甘く美味いのだろうけど、皆苦い表情の上、蟹を食べているかのような静かで空しい一時でした。



PS
ちなみに、今回の癌は「特殊な癌」としか言えない物のようでした。





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Last updated  Jul 22, 2006 05:31:18 PM
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