テーマ:白血病について(533)
カテゴリ:白血病
丁度一年前の今日、私はJ医大病院を退院しました。
白血病になって、治療を終えて、退院した日。 今日は、私にとって、普通の社会に戻れた、記念すべき日です。 『特別な日』ですね。 私のもうひとつのお誕生日です。 告知を受けた時のショックの大きさに、絶望しながらも、それでも、 「まだ、生きたい」そう思いながら泣いたこと。 家族や友人、先生、そして同じ病棟で闘っている患者さん達に励まされながら、 自分でも「こんなに頑張れるんだ」と、改めて思いながら挑んだ治療。 なかなか、体調が戻らず、不安になりながら、眠った夜。 入院生活の中で、色々な気持ちを刻んできたけれど、 医療の進歩・運・気持ち・・・色々な要素が全て、うまく重なって、私は今こうして元気になれました。 半年前、怪しい細胞が遺伝子レベルで発見されて、不安になっている時期もありましたが、 私が服用している特効薬が効いてくれ、 奇跡的にも、遺伝子レベルの白血病細胞がなくなりました。 幸い、私の白血病は、白血病の中でも、治癒しやすいものだそうです。 多分、私の様子だけを見れば、「白血病も治るんじゃない」と思われる方も多いかと思います。 そう思っていただけることが、とても嬉しい反面、複雑な思いもあります。 白血病にも種類があって、重大な病状になると、 骨髄移植・さいたい血移植などの移植を必要とされている方が大勢いらっしゃいます。 バンクに、自分に合う骨髄が無くて、抗がん剤治療などで命を伸ばしながら、待っていらっしゃる患者さんが沢山いるのです。 正直なところ、私自身、自分が健康の頃は、 「骨髄バンクの存在は知っていたが、あまり、関心が無かった」のです。 自分がこの病気になって、勉強して、 「骨髄バンクが何故、必要なのか。重要なのか」がわかるようになりました。 残念ながら、私自身は血液疾患なので、献血も、バンクのドナー登録もできません。 今、私が、できることは、 こうして、ブログなどの媒体をお借りして、バンクの重要性を伝えていくことなのだろうと思っています。 今日は、色々なことを振り返った1日でした。 この一年で、私の闘病仲間でも、お星様になったお友達もいます。 お星様になったと、聞いた時はとても、悲しい気持ちで一杯で、ひとり泣きました。 だけど、彼、彼女は、自分の運命を全て受け入れて、精一杯頑張ってきた人たちです。 その頑張っていた姿を思い出していたら、 「よく、頑張ったね!お疲れ様でした」そういう気持ちで一杯になりました。 そして、 「貴方の分まで、命を大切に、色々なものを見て、感じて、生きていくから、見守っていてください」 いつも思いながら、毎日を過ごしてきました、そして、これからもそうありたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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