テーマ:心のままに独り言(8817)
カテゴリ:気持ち
今夜のテレビ番組で、臨死体験についての放送をしていました。
実は私も、臨死体験まではいかないのかもしれませんが、 それに近い体験をしています。 ラストの抗がん剤治療の時のことでした。 42度以上の高熱が出て、それが約一週間以上続きました。 電子体温計の最高温度は42度のようで、 それ以上は上がらず、「ピピッ」という電子音も鳴らなかったから、 測定不能だったのでしょう。 白血球が300(正常範囲5000~9000位)の時のことで、自分の体の免疫は殆どない時期の出来事。 高熱の原因が、確定できず、「○○だろう・・・」といった感じで、 思い当たる要因の抗生剤点滴が入りました。 でも、自分自身の免疫が上がらない事には、熱はさがらない。 体力的にも限界、衰弱していくのが判り、いつも強気でした私もさすがに、「これは、やばいのかな・・・」と弱気になっていました。 明日、熱が下がらなければ、グラン(白血球を増やす注射)を打ちますと、ドクターから言われた。 「グランを打てば、白血球が増えて、免疫機能は回復するが、 もしかすると、眠っていた白血病細胞も白血球と共に、目を覚ますかもしれません。 でも、このままでは、熱は下がらないので、グランを打ちます」との事でした。 「ココまで頑張って、あと少しなのに、また悪い細胞が目を覚ましたら嫌だ。悔しい(T^T)」 そう思いながら、夜、湯たんぽを抱え、襲ってくる寒気をしのぎながら、横になっていました。 その晩はなかなか眠れず、横を向いて寝ていると、背中の方で「パン!!」と変わった音がします。 「何かしら?」振り返っても何もありません。 暫くすると、今度は反対側からまた、音がします。 その夜、私の見えないところで、何かの現象が始まっていると思いました。 朝になりました。熱は下がりません。 悲しくて、悔しくて、涙がでました。 そのうち、また、うとうとしていたようです。 『夢』らしきものをみました。 私はトイレから戻り、病室へ入ろうとしています。 閉まっているはずの窓が開いていて、心地よい風が病室に入っています。 誰もいないベッドのところが、ふっと明るくなっていて、そこに誰かが座っています。 「だれかな?」そう思いながら、その方を見ていると、顔の表情がはっきりしてきました。 私の祖母でした。 私が19歳の頃に亡くなった、父方の祖母。間違いありませんでした。 祖母は私に向かって、微笑んでいます。 とても、明るい笑顔で、私も祖母に微笑みかけました。 「あれ?夢かしら?今のは確かにお婆ちゃん」 目が覚めて、そう思ったのです。 「きっと、何か、私に言いたかったんだ。なんだろう。 何か、メッセージがあったに違いない。なんだろう」 気がつくと、さっきまで、あれだけ寒気がしていたのに、その寒気はありません。 体が、少し楽になっています。 熱は高いけれど、暑い!!汗が出てきています。 その日の午前中で、あれだけ高かった熱も、下がり、平熱に近くなりました。 「おばあちゃんが、守ってくれていたんだ。あずりん、泣かなくてもいいのよ」 そう、伝えに来てくれたのだと、確信したのです。 気持ちが温かくなったし、そう思ったら、嬉しかった。 「ありがとう、守ってくれて^^」 ココロの中で、何度も何度も言いました。 それ以来、私はいつも、「誰かに守られている」と意識するようになりました。 臨死・・・では、ないけれど、不思議な体験でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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