九州新幹線
飛行機ネタは行き詰っているので、鉄ネタ連発。博多ー新八代間で建設が始まっている九州新幹線鹿児島ルート。その計画に、どうしても解せない部分がある。それは、「船小屋駅」。在来線でも各駅停車しか停まらないこの駅に、なぜ新幹線の駅を作るのか。新鳥栖、新大牟田、新玉名と、在来線との接続がない駅が多いので、在来線と接続する貴重な駅なのかもしれない。さて、この鹿児島ルートが全線開通した時、その影響についてあずまの持論を述べてみる。まず、鹿児島からの人の流出がより多くなる。そう、鹿児島県内の人たちが、気軽に博多へ出かけることが可能になる。当然、鹿児島市はそのとばっちりで、景気が悪くなることが容易に想像できる。博多といえば、九州では最大の都市。辺境の人たちの憧れの地である。鹿児島への観光客が、新幹線開業で増えるかと言うと、それは疑問が残る。九州内は、高速バスが充実している。これは、鉄道では結ばれていない地域間をねらった隙間商法が成功をおさめている。九州以外からの観光客は、鹿児島まで飛行機でやってくる。全線開通で、新幹線の線路が東京から鹿児島まで繋がることになるが、「東京発鹿児島中央行き新幹線」は実現できない。時間のメリットが得られないというのもあるが、新幹線博多開業時の東京ー博多間のひかりの所用時間よりは短くなるため、時間はそう大きい問題ではない。最大のネックは、電車の編成。JR東海は、16両編成以外の乗り入れを許していない。16両編成でも、500系のように座席数が他の形式と互換性がない車両は毛嫌いしている。九州新幹線は、現在は6両編成で、全線開業しても、8両編成にしかならない。JR西日本は、4両編成の新幹線も運行しているので、新大阪発鹿児島中央行きの可能性はある。何が何でも新幹線、という姿勢は嫌いだ。「新幹線」という単語が、完全に一人歩きしている。高速鉄道=新幹線ではない。東海道新幹線は、東海道本線がパンクしたので、別の線路を引き、どうせなら弾丸列車構想を復活させて、広軌の高速鉄道にしたのである。あぁ、しんど。