Confession @ random

その昔、韓国留学時にその食生活の殆どは外食に頼らざるを得なかった。幸いなことに奨学金が学費、寮費、そして生活費などをカバーしてくれ、さらに私は渡韓する前に日本食レストランのキッチンハンドとしてバイトに明け暮れたので、そこでしっかりと軍資金を貯めて韓国での生活をよりよいものにした。
時期は１月から３月末、一番寒い時期ではあったものの、学期にして約１０週、滞在はほぼ３ヶ月のこの生活は勉強、遊び、少しの旅行とものすごくバランスが取れていて内容の濃い貴重な経験だった。
そんな中唯一どうしようも無かったのが食事だ。調理設備の無い寮での生活だった為、食事は寮近辺の食堂か大学の学食になり、たまに学友と連れ添って焼肉などを食べていたのだが、さすがに毎日は胃がもたれるし、何せ零下の気温の中でいちいち遠くまで歩いて行くのが億劫になってしまうのだ。
そこでよくお世話になったのは寮から一番近い場所に位置していたタルギゴル（いちごの谷）という名の食堂で、ソウルは新村（シンチョン）のセブランス病院の通り沿いにあるアジュマ（おばちゃん）達が数人で店番をしていたお店だ。
その店にはメニューの札が壁に張ってあるのだが端から端まで全てのメニューを食べたのはちょっとした自慢でもあった。オーダーすれば必ず出てくる数種のバンチャン（小鉢）、その中には必ずキムチは出てくるので、この国で辛いものを避けるのは至難の業だ。

そんな私も一時はこの「辛さ」にウンザリしてしまい、約一週間ほどパンや菓子、果物で過ごした時があった。そんな時にポリポリ食べていたのがこの「セウッカン」
ジャン↓



はいはい、わかりますよ、日本のみなさん、取り敢えず突っ込みたい気分は抑えて読んでくれ（笑）。
ま、まさに「やめられない、とまらない」のキャッチコピーと同じフレーズのあれとまったく同じだ。私も韓国行っても「やめられない、とまらない。」久々に今日家族と食ってもやめられない、とまらないだ！特にべーやんファザーに至っては袋抱えて食べこむ始末（苦笑）。このセウッカンというネーミングも直訳すれば「えびせん」だ…。じゃなんだろうね、何かひねりがあるんですか？と問う君、よく見てくれたまえ。ジャン↓



となりは普通サイズのＣＤだ。分かったかい？厳密に言えばこれは「ノレバンセウッカン」と言ってノレバンとは直訳すれば「歌の部屋」、つまりはカラオケＢＯＸのことで、韓国ではカラオケＢＯＸでドリンクのつまみにこいつが出てくるので、言い換えれば業務用徳大パックえびせんということだ。
私の住んでいるオークランドにはアジア系食品店が数多く存在し、最近特に頭角を現しているのが韓国系食品店。商品が日本のものと似ているため、日本食品店で日本から直輸入で目玉が飛び出るようなおそろしい価格のものよりも全く同じとはいかないまでも似ているもので、しかも安い韓国製のものはなかなかありがたいのだ。
ちなみにこのセウッカンには（やっぱりというか）韓国ならではのチリ味もあるので、ちょっとスパイシーさが好きなあなたにはお勧めかもしれない。

さて今まではほんの前置きだ。（ええええええ～～～～？！）
わたしの一時的辛辛拒絶性を立ち直らせてくれた思い出のお菓子を紹介しよう。食事の度に辛くなった口を爽快に拭ってくれ、しかも魅惑の甘みでこの私の心も体もメロメロにしてくれたのがこいつだ！ジャン↓



ＭＥＬＯＮＡバー！！！
メロン味のクリーム系アイスバー！！
とにかく辛いものを食べた後というのは常に口がヒリヒリしていてボワーっと熱を帯びていた。ある時、クラスメートのカナダ生まれの韓国人の女の子が「良いもの教えてあげる！」と言って奢ってくれたのがこれだった。早速舐めてみると甘いメロンのミルキーな味がヒリヒリを癒してくれて自然と笑みが出てくる。おかげでこれをよりいっそうおいしく食べたいがために辛いのも再度食べるようになり（苦笑）、そしてその後には必ずこれを頬張りつつ、寮に帰って行くのが日課になったのだ。
そんなメロナバー、韓国でしか食えないもんだろうと思っていた私はこっちの韓国食品店の陳列冷凍庫を何気なく見た時に、こいつを見つけて狂喜乱舞したのは言うまでもない。
昔、日本の駄菓子屋でメロンをかたどった器に入っていたメロンシャーベットを更にミルキーにした感じと言ってわかるあなたは素敵だ。（笑）



思い出と共に食べたメロナバーは、とっても甘くておいしかった。
くふふ♪

おかげさまで私のブログ、ようやく２万ＨＩＴしました。踏んでくれたのはどっかの名無しのごんべいです。ちと残念（苦笑）
遊びにきてくれている皆様どうもありがとうございます！


♪Sophie B Hawkins - Right Beside You（プロモ映像）（めるさん、練習してみた（笑））

ああ、韓国でよく聴いてたなあ…。でも…変なビデオ…。