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カテゴリ:独り言
今日は8月30日。私たち家族がこの国にやってきて18周年になりました。
去年のこの日にもこの日が特別だということはすでに述べたので今日は書きませんが、今日の夕食も例によって例のごとくチャイニーズテイクアウトになります。(こっちはテイクアウェーと言ふ。) こうして考えると長いですね。日本での過ごした時間より、こっちでの生活の方がとうに長くなってしまった。私は埼玉県の浦和市に住んでいました。(ディズニーランドとか言わんでくれよ。(笑)) 今では浦和、与野、大宮の3市が合併してさいたま市になってしまい、「市」も「区」扱いになったのだとか。 さいたま市になって私はまだ一回もかつての懐かしい地に足を運んでいません。 ですから今では本当にさっぱりです。 今日までの間に何度か日本には帰ったこともありますが、たいていは神奈川に住む二人の伯父の家に仕事に就くまで寄ったりしていたので、埼玉に行く理由はなかったのです。 今年7月末にNZの硬貨が新しいデザインになると共に、古いものは11月いっぱいで廃止となります。5セント硬貨が完全流通廃止となり、日本で言えば5円玉がなくなってしまった感覚ですね。この国には10、20、50セントと1と2ドルの硬貨が引き続き残ることになります。 そのうちの10~50セントは装い新たに、しかも財布にも入れやすいサイズになりました。 当初NZに来て驚いたものの一つに紙幣・貨幣があり、日本の物とはぜんぜんデザインが違う。とにかく驚いたのはそのサイズがでかいこと!(笑) がま口が簡単に壊れるような勢いです。 (百円、新50セント、旧50セント) この国に来たばっかりの当時はあまり物価も今に比べては高くなく、牛乳2Lもこの馬鹿でかい銀硬貨50セント一枚で買えたのです。 私たちのお小遣いもほとんどないに等しかったのですが、英語力に関係なく広告配りのバイトにありつけた時はたとえ大した額でなくてもお小遣い稼ぎとして、喜んで近所のポストに配って周りました。 そしてデイリーという小物食品店にてアイスクリームをシングルコーン70セントでたまに買ってたべたのですが、シングルのくせに日本に居たとき食べた、米国系アイスクリームフランチャイズ31のトリプルをもってしても余裕で対抗できる、まるでソフトボールくらいの大きさのコーンをじっくりと時間かけて舐めた記憶があります(笑) うちの生活が軌道に乗るまでこの国の食事をいかにして口にあわせるかでうちの母は苦労したと思います。そして何よりもまだ生活の基盤というか住居などの定住地もなかったので、父にも家族を連れての移民にはなかなかの重責を担っていました。今思うに私がもし父だったとしたら、3人の子供と母を連れて果たして同じことが出来たか?と思うと、とてもじゃないけど出来ないと思います。この行動は英語の問題ではないですね。今私を含めた妹や弟が特別不自由もなく過ごしていられるのは両親のおかげです。 話がそれました(笑)食生活なんですが、とにかくその当時はアジア系食品店さえも今ほどなく、お米を買うのも高かったし、味噌を買うことなどままならなかったです。 幸い肉は比較的安かった…に見えたのですが、その当時はやっぱりそれでも高く感じたんですね。 何せ父も仕事の方向転換を図ったわけですから、定職でなく定収入もあった訳ではなかったのです。そういった背景があると極端な支出は避けたい。で、母もそんな状況で家計を預かるに当たって、育ち盛りの3人の子供に対していかに腹いっぱいにさせるかということには工夫が必要だったんですけど、その当時でもスーパーの精肉部門だけはさすが肉食の国だけあって品数はすごかったです。そこで母親は大きな袋に入ったマトンの骨付き肉を3キロをなんと$2で売っているのを見つけて、私たちはよくそれを食べていました(笑) しかしこのマトン、すごく脂身もあり、肉も骨に引っ付いていてなんとも食いにくい(笑)。煮ても焼いても食えない肉というか(苦笑)、調理に非常に苦労し、食べるにも苦労したなんとも厄介なもんでした。でも肉ってだけで満足した私たち子供は結構お世話になってたんですよ(笑) でも実はこのお肉にはオチがあって、これはなんとペット用の肉だったというのを後になって気づいたという。(笑)私や弟はそれも知らずに嬉々としてスーパーに買いに行ってたんですよ。 その当時英語なんて分かる訳なかったんですけどね。何せ値段にもただマトン骨付きってかいてあっただけですから。でもさすがだなと思ったのはペット用と言えども多少固かったけど、私たちが食べても鮮度にはまったく問題なく、普通の食用の肉と差がない位でした。 このお肉、不思議なことに今では見かけなくなりました。きっとお金になるって思って、どこかで人間用として売っているのかもしれませんねえ(笑) でも毎日肉を食べていた訳ではないです。 なんとかしてご飯とスープは飲むようにしようと、そしてこんな脂身の多い肉では健康面にもよくないし、私たちも段々この肉のせいで肉を食べること自体に疲れを覚えてしまった(笑) 今、どちらかというと大型動物よりもチキンなどを食べる方を好むのはこのときの体験が元になっていたりします。 とにかくおかずは夜には作るようにしていたのですが、私たち子供は運動もしていたので食べる量も半端じゃなく多くなってきている。そこで母はご飯だけでもおいしく食べられるようにご飯を炊くときにグリンピースとマーガリンを混ぜて炊くという荒技を出し、その炊き上がったご飯に貴重な中国食品店で買った豆板醤を少量つけてホカホカご飯をたらふく食べたのでした。そしてスープもマギーのチキンストックで作ったなんとも粗末なお吸い物風でしたが、私たちはアホのようにたべました(笑)。私はラグビー、妹、弟は水泳で体を動かしていたので、とにかく腹減ってましたので。 そして小遣いをちょっとためて弟たちとよく食べたのがフィッシュ&チップスでした。 これは未だに安いです。でも脂のかたまりのようなものなのでさすがに今では進んで食べるようなことはないですけれど、安値で量がいっぱいでおなかがいっぱいになるという最高の食べ物でした(笑) ま、全体的に決して良いとは言えない食生活でもあったのですが、その当時のことを考えるとちょっとした苦労はあったものの、今こうやって生活していけていることに感謝しなければいけないなあと、この日を迎える度に思います。 そして今後もこの気持ちを大事にして、ゆくゆくは私が家族を持った時にもわが家の歴史として子供たちや孫たちにも生活することの大切さを教えていけたらなあと思う次第です。 ♪Learn To Fly - Foo Fighters(プロモ映像) 曲は爽やかでかっこいいんですけど、ビデオは面白いです(笑)。キングコングにも出ていたジャックブラックなんかも何気に出ています。ボーカル&ギターのデーブ・グロールはかつてのカリスマ的なグランジバンド、ニルヴァナのドラマーでした。 日本ではかつてノエビア化粧品のCMにも起用された曲です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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