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2022.11.16
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カテゴリ:あの頃
昔「おはよー子供ショー」という朝の子供向け番組があった。

司会が楠木トシエさんと石川進さんで交互に。ロバ君という被り物の動物が通しで出ていた。

アニメや人形劇、体操等の小さなコーナーがあって間を埋めてこの方達が楽しいお喋りや視聴者のお便りを読んだり。

私は小学生だったが登校するまでこの番組を見るのが楽しかった。

印象に残っているのは体操。
今のNHKのお母さんといっしょの体操と同じようなもの。

体操の最後に歌の歌詞に冬か雪という言葉がでてきて、そのとき 一緒に体操していた司会のひとがビニールに入った紙を小さくちぎった大量の雪もどき(紙吹雪)を天井に向かって撒き散らして回りの子供達も大喜びというもの。

その雪は視聴者が送ってくれたものとお手紙コーナーで読み上げることで知った。

お母さんが我が子と一緒に紙をちぎって作りましたと。

あの当時専業主婦は当たり前で、我が子とテレビ局に紙吹雪を作って送ることは容易なことだった。

小学生の私は、幼い妹が一日中母と一緒に好きなことをしていられるのが羨ましかった。

私だってかつてはそうだったはずなのに、今は気の進まない学校にいかなくてはならないという不満。

実際は、母は自営業と家事で忙しかったが、妹を傍らに置いて過ごしていた。

テレビで葉書を読まれる町場のお母さんは、子供の面倒を見て母のように仕事をしなくて1日可愛い我が子と簡単な家事だけこなして過ごせるんだと。

私も将来は結婚してそんなお母さんになって我が子とせっせと紙吹雪を作ってテレビ局へ送ろう、と信じて疑わなかった。

しかし、現実は姑同居の居場所のない家で、居場所作りの為に仕事に出て、我が子は姑に預ける生活だった。

人生思い通りになんてならない。
しかし私と同年代の半数は、核家族で専業主婦を経験している。

それでも家族みんな大きな不幸もなく、大病もせずここまでこれたんだものと負け惜しみを一人呟いてみるのだった。





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最終更新日  2022.11.16 15:15:37
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