|
カテゴリ:本
これが実話なのがビックリした。
さすがまじめで勤勉な日本人。 船長をトップとして一丸となって各自持っている経験、知恵、工夫で無人島生活を乗り切った。 船長は度々他の長二人を呼んでこれからの生活に関する相談をする。 「私はこう思っているのだが、君たちはどう思う?」と自分の思いを押し付けるのではなく、必ず意見を聞く。 聞かれた方も自分のそれまでの経験に基づいて意見をする。 年長の老人の話しも面白い。 後半でこの老人が50代で私よりずっと年下だと知った。 船長達年配者は若者達を気遣っている。 この状況でこれからのことを考えすぎてうつ病のようになっては大変だ。 きつい肉体作業をしていると、体が利かなくて作業を免除された老人は、気持ちが上向きになる面白い話を聞かせる。 夜の見廻り当番はどうしても考え事をしてしまうので、若者は免除にする等。 メンバー全員家族のようだ。 後半のアザラシの話しはそれだけでひとつの子供向けの童話になりそう。 人間の都合で危うくだったアザラシが危機一髪でその災難から逃れられたのにはほっとした。 ラストはもちろん救出されるのだが、紙面の都合上か、あっさりだったのは残念。 夢にまで見た、普通の食事はどんなものだったのか知りたかった。 子供向けの読み物としても素晴らしい内容。 あまり知られてないのがとても残念。 ロビンソンクルーソーより、15少年漂流記より読みやすく、ワクワクする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.01.26 09:58:12
コメント(0) | コメントを書く
[本] カテゴリの最新記事
|