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昨日買ってきたゴボウ。
長さがあるのでシンクの反対側のカウンターに置いたがどうにも邪魔で、皮をむいてきんぴらごぼうの長さに筒切りにしてボウルの水に浸しておいた。 ゴボウの皮を向きながら昔の勤め先のパートのSさんを思い出していた。 当時新卒で入ったデパートでSさんはパートさんだった。 同じ売り場だったので自然とおしゃべりをして母と同年代の彼女は、主婦の先輩として参考になる話をしてくれた。 ゴボウの話しは寮でゴボウがあるのだけど切るのが面倒で誰も使わず、結局乾燥してシナシナにしてしまう。 Sさん、保存はどうしてるんですか?と聞いたら「流しの脇に置いておく」と。 水が使われる流しだから、脇に置いておけば自然と水がかかって乾燥することはないということだ。 だからゴボウを手にするといつもSさんを思い出す。 休憩室でお煎餅を食べながら、食品売場のチラシを広げて買いたいものに赤鉛筆で丸をつけてた。 「私、ハッピーターンが好きで娘とテレビ見ながら1袋食べちゃうの。包み紙を手のひらに包んだままで」 家に親戚とか来るときはいつも鳥の骨付きモモ肉の唐揚げを作ると言って作り方を教えてくれた。 しかしいまだに作ったことはない。 骨付きモモ肉は大きいので、火が完全に通るのか自信がないから。 子供が赤ちゃんの時、夜泣きがひどくって、お姑さんが喧しい人だったから、気を遣って我が子をよしよしと言いながらおんぶして近所を一週してきたものよと。 自分が結婚してからなぜか彼女の言動を時々思い出す。 今も健在かな。 もし、偶然会ったら私を覚えているかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.04.16 15:43:35
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