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カテゴリ:暮らし
姑との同居生活が永かったため、以前の家には愛着は無かった。
姑の家に私が居候しているという感覚で、姑が亡くなったあとその家を壊す時、何の感傷も無かった。 むしろ嫌な思い出といっしょに早く無くなれと思ったほどだ。 結婚当初から夫婦だけの生活だった人から見れば、なんて荒んだ人と軽蔑されるかもしれない。 確かに夫と我が子との楽しい思い出もあったが、建物は別だった。 だから今の家にはその分の思いも蓄積されている。 やっと手にした我が家。 外出しても自宅に戻るとほっとする。 泊まり掛けの旅行も今はまだ行きたくない。 引っ越してまだ数年だからなのかもしれない。 そして時々不安に思うことがある。 将来高齢になり、一人で生活できなくなって施設入居となった時、私は素直に行く気持ちになれるのか。 誰よりも遅く手に入れた愛着のある我が家から永遠にもどることのない、施設入居を受け入れることができるのか。 つい最近まで家族に迷惑をかけてまで自宅にいることにこだわる高齢者を軽蔑していた私なのに。 ペットのように側にいて慰める訳でもないのに、我が家にいられることを心の底から幸せと思っている私。 そんな将来にふと不安を感じるのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.02.15 16:53:23
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