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カテゴリ:人
夫が仕事関係でもらった講演会で上記二人をそれぞれ聴きに行った。
かれこれ20年位前になるがテレビのイメージと大違いの二人で印象深かった。 若林さんは某大手銀行マンで鳴り物入りでニュースステーションのメンバーになった人。 舌足らずでテレビ慣れしていないという事情もあってかオドオドしている印象で、メインキャスターの久米さんから軽く扱われていた記憶。 最後の頃は桜の咲く現場からの中継を毎回やっていて最初はメインのメンバーでスタジオにいた筈なのに格下げになってしまったか。世渡り下手な人の良い小心者というイメージだった。 それが彼の講演会を聴いて180度変わった。 演台(実際は演台から離れてマイクを持って自由に動き回ってたが)の彼の印象はテレビとは全然違う。 ロマンスグレイの気難しい企業戦士。 気の良いオジサンなんてとんでもない。銀行での海千山千を乗り越えてきた苦労人(表には全然出ていない)。 講演の内容は銀行員時代の主に海外赴任先でのエピソードだったがみんな興味深くて、聞いている私はそれで?それで?とワクワクしていた。 海外(ヨーロッパ)では銀行強盗が営業中に押し入ってきたら対応する警察は日本と違って、お客様の存在は無視してバンバン強盗と銃撃戦をする。 だから海外で銀行に行って運悪く強盗に遭遇したら自分の命は無いと諦めなければならないと。 そんなエピソードをテレビと違って低い声でゆっくりとほとんど笑顔を見せず話す様は、テレビの桜中継の人とは別の人にしか見えない。 自分の上司が若林さんだったらきっと厳しくて怖い人で苦手になるかもと思った。 反対に鳥越俊太郎氏。 バリバリのジャーナリストでインテリでお洒落で素敵なオジサマという印象。 しかし、講演の後はガッカリだった。 まず講演の内容が面白くない。 ジャーナリストだからその仕事の話題を期待していたのに、実際はテレビ出演したときのエピソードの数々。 彼のお小遣い稼ぎのサイドストーリーでしかない話なんて、こちらは興味無い。 彼の本職の中でのエピソードを期待したのに、みのもんたの口調をまねて盛り上げているつもりでもから回りしていて虚しかった。 もしかしたら、彼なりに聞きに来る人たち、土地柄を考慮しての話題だったのかもだけど、そんな浅い話は別の芸能人に任せてほしかった。 その後の小池さんと戦った東京都知事選挙。 ニュースを見ても彼のバリバリのジャーナリスト振りや、都知事の演説、選挙活動を見てもやはりあの講演会のイメージのままだった。 彼は私が思うほどのできる人はではないのかも。 それが講演会で眼が醒め、選挙で確信になったのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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