入浴中、父が脱衣室に
湯船に入ってまったりしているとき、ドアの開け閉め時の空気の音を感じた。 「まさか、」鳥肌をたててそーと脱衣場を見ると案の定、杖をついた父がドアを開けて脱衣室に入ろうとしているところだった。「こらー、お風呂入ってるの!さっき私、入るって言ったでしょ!」大声で力一杯、怒ってることを伝えた。「お、おう、ごめんな!」とすぐドアを閉めて出ていった。お風呂から出てからも、居間にいた父にもう一度ダメ出し。「わかった!風呂に誰もいないと思ったんだ。ごめんな!」子供のように怯えた声の父が可哀想に思えた。以前はお風呂の順番は父が先だった。しかし、浴槽の底に茶色の小さな固形物を数個見つけてから、父に私が先に入ることを了承してもらった。脱衣場のドアに鍵をつければ一番いいのだけど、めんどくさいので、私が気を付ければいい。 私が怒った時の父の反応でも、大変なことをしたという自覚はあるようだ。お風呂に入る時、前もって入らないよう伝えれば何とか大丈夫だと思う。