今日のお話は、胸が少し熱くなるような、そんなお話です。
　　　
　　　
　　　以外に知らないのが、バリと日本の関係。



　　　バリに訪れると必ず見せてくれるバリ人の笑顔。

　　　そして、バリ人は色々な日本語を覚えては、話しかけてくれます。


　　　バリにハマってしまう人が多いというのは、

　　　開放的になって、癒され、なんだか懐かしくなり、
　　　食事もおいしく、安心して訪れられる。

　　　そしてなんといっても、他国に旅行に行った時と違い、

　　　暖かく迎えられてもらっているような、

　　　いつも笑顔を向けてくれるバリ人がいるからですね。


　　　

　　　でも、それにはバリと日本の歴史に関係があるんです。



　　　とってもバリ人は親日感情が高く、

　　　日本に対する特別な感情があるのです。


　　　それは、今のバリ島からはまったく想像できませんが、

　　　今でさえリゾート地の美しいバリ島も戦地でした。


　　　そして１９４２年から３年ほど、日本軍の占領下だったのです。


　　　日本が第二次大戦に敗れ終戦、１９４５年８月１５日。



　　　その翌々日の１７日に、インドネシアが独立を宣言しました。


　　　しかし、連合軍の艦艇が上陸の機会うかがい、
　
　　　自国を守る為、すぐにインドネシア独立軍が結成され、

　　　オランダの再占領に立ち向かっていったのです。


　　　その独立戦争を指揮してインドネシア軍に協力したのが、

　　　元日本兵でした。


　　　日本兵はこの独立戦争に参加し、

　　　そして、武器の使い方や戦い方を教えたのです。


　　　そして、１９４９年、ついにオランダ政府は、

　　　全インドネシアの主権を移譲し、

　　　３５０年にわたる支配を終えました。


　　　その結果インドネシアは完全に独立し、

　　　翌５０年には国連に加盟しています。



　　　オランダに勝つことが出来たのは、

　　　日本兵がいてくれたからこそと、

　　　バリの人たちは感謝しているのです。



　　　この独立戦争に参加した日本兵、

　　　松井兵曹長と荒木上曹の慰霊碑がMengwi Penarungan村あります。


　　　バリではバリ名、スクリ、スクラと親しみを込めて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　呼ばれているんです。

　　　Ｉ　ＷＡＹＡＮ　ＳＵＫＵＲＡ（ＭＡＴＳＷＩＳＯ）　
　　　　　　　　　　　松井久年兵曹長
　　　Ｉ　ＭＡＤＥ　ＳＵＫＵＲＩ　（ＨＡＲＲＡＫＩ）　
　　　　　　　　　　　荒木武友上曹


　　　壁面には、戦時中の村人と兵士の生活が刻まれています。


　　　松井兵曹長と荒木上曹は、当時２０代だったそうです。

　　　２０代の若者が自分の身を捨ててインドネシアの為に
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　尽したのです。

　　　バリに訪れたときに、私たちが会えるとびっきりの笑顔。

　　　こういった歴史があったからと、

　　　心の片隅に思い出して感謝したいですね。


　　　バリ島のダイビングスポットで人気のパダンバイには、

　　　今も日本軍の船が沈んでいて見れるそうです。