心に残るハンガリー・チェコの旅(番外編)
1999年(平成11年)なので,今から12年前の旅行になります.十年一昔と言いますが,やはり若かったので,エネルギッシュでパワーに溢れた旅だったことが分かります.今日はその番外編で,約500枚もある写真の中から数枚を選びました.81歳という高齢の義父を連れての旅は本当にいろいろありました.(多分今頃義父は天国で苦笑いをしていることでしょう)今では笑い話になりますが,その当時はハラハラドキドキの連続で大変でした.高齢者なので,往復ビジネスクラスでゆったりとリラックスして・・・の予定が,結局帰りの便の静かな機内で,些細なことで大きな声で親子喧嘩.搭乗していた皆さんは実の娘と父親の親子喧嘩と勘違いしたそうです.そのマレヴハンガリー航空のビジネスクラスで,最初に出てきた機内食.ハンガリーの特産品ワインボトルを食事のたびに必ず1本空けました.乗客250名が降りた後,フライトアテンダントと乗務員のスタッフと記念撮影.税関では正義感溢れる若い青年が,腰に拳銃を提げたマッチョマンの大男2名の空港警備官を呼んだので,その3名に向かってパスポートの事で一生懸命説明した事を思い出します.(その後,ハンガリー出国,チェコ入国,チェコ出国,ハンガリー入国,ハンガリー出国,日本入国のたびに,流れの速い列をさがしました)岐阜ウィークのオープニングセレモニーではクラッシク音楽の演奏だけでなく,子供たち(小,中,高校生)が民俗ダンスも披露してくれました.中でも若い男性が両手で足腰をたたきながら激しく飛び上がるチャルダーシュと言う踊りは圧巻でした.これはハンガリー最後の夜,ハンガリー観光局主催の晩餐会で見せてもらった民俗ダンス.先ずファンファーレのトランペットの音も高らかに出迎えてくれて,ガーデンホールではシャンパンが振舞われて乾杯!ヴァイオリン,チェンバロン演奏だけでなく,数組のダンスショーも披露してくれました.名勝地ティハニでバラトン湖の近くには,軒先にパプリカが吊るしてあり,カラフルな花柄の刺繍を施したレースの花瓶敷きやコースターも売っていました.お庭いっぱい,フェンスにまでレース刺繍を施した大きなテーブルクロスが何枚も掛けてあるお家もありました.葦で葺いた屋根の素朴な家では,垣根にひまわりが咲いているかと思えば,コスモスも咲いていたりして,そろそろ秋の気配が漂う頃でした.午前4時半過ぎのモーニングコールでバゲッジダウン,5時45分には空港に向かうバスの中で朝食という強行スケジュールでも,当時は元気そのもの.チェコ共和国のプラハでは,プラハ城の左右の入り口に直立不動の姿勢で立っている衛兵さんの交代を見物できました.プラハの春で有名な石畳が敷かれた旧市街,今では土産物店が軒を並べ,ボへミヤングラス製品を買って両手がズッシリ重いけれど満足満足.ところが,名窯へレンドでも有名な昆虫の絵がついたお皿やコーヒーカップをたくさん買っていたので,帰りの荷物がかなり増え心配になってきました.ボヘミヤン古城巡りはパカパカとひずめの音も軽やかに馬車に乗ってゆるやかな坂道を登りました.周りはうっそうと茂る森で,森林浴をしながらカルルシュタイン城に向かって進みます.その日は大安吉日だったのでしょうか?オープンカーのボンネットの上には真っ白のウェディングドレスとヴェールをつけた小さなお人形さんが取り付けられ,本物のウェディングドレスを着た花嫁,タキシード姿の花婿が乗り,ピンクの飾り物をいっぱいつけて私たちを追い越していきます.短い時間に3組のカップルが追い越していきました.最後は旅で出会った子供たち.ブダペストの空港でパパと二人で旅行中のイスラエル人の女の子.ブダペストのヴルシュマル広場にいたお母さんと幼子.そして,広場で何度も顔を合わした巻き毛がかわいい双子ちゃんと5歳と3歳の姉妹.どこへ行っても,子供は素直で可愛いですね.切りがないのでこの辺でオシマイ.