「本場の本物」品評会
日本各地には干し柿の名産地がたくさんありますが、岐阜県美濃地方にも平安時代から千年も続く干し柿の極上品があります。 昨日ホテルで開かれた「第23回堂上蜂屋柿品評会」審査会場へ友人男性2人(数年前から自宅で堂上蜂屋柿を作っている2人)に誘われて観に行ってきました。ちょうど審査が終わったところ。今年度の金賞、銀賞、銅賞、佳作を獲得した堂上蜂屋柿です。間近で見せていただくと、金賞を獲得された方の堂上蜂屋柿は他の柿に比べて表面の白い粉がまるで霧を吹いたようにきめが細かいのでした。審査の後は各賞の受賞者の表彰式。その後、講師の講演を聴いてきました。 1188年源頼朝に献上したのが始まりで、信長、秀吉、家康も舌鼓を打ったとされる伝統の製法で丹精込めて作られた干し柿の極上品。天皇や歴代の将軍への献上品であったという事から「堂上」という名前が付いたそうです。 渋柿のうち、もっとも大ぶりで四角い形をした柿で作られます。収穫した柿を追熟、皮むき、かげ干し、天日干し、と約40日の工程はすべて手作業。1個1個「手もみ」や「ニオボウキ」という藁で果皮の表面に適度な傷をつけて糖分を浮きださせます。 こうして丹精込めて作られた堂上蜂屋柿、1個1,500円で3個入り5,000円の箱が昨日10箱飛ぶように売れたそうです。ちなみに我が家は毎年別のルートで買っていますが、1個1,000円の干し柿、10個が木箱入りのを10箱、関東や関西の方々へのお歳暮やお年賀として重宝しています。つづく