元里坊 旧竹林院の庭とその周辺の紅葉・その3
眼下に琵琶湖を望みながらバスはどんどん山を上り比叡山を越え、比叡山の麓にある滋賀県大津市坂本の門前町にある旧竹林院へやってきました。お庭から上がらせてもらいました。里坊は延暦寺の僧侶の隠居所で今も数多く残されています。旧竹林院はこうした里坊の一つで、邸内には主屋の南西に約3,300平方メートルの庭園が広がっています。国指定名勝庭園で大正年間に建てられた2棟の茶室と四阿(あずまや)があります。いずれも大津市指定文化財になっています。八王子山を借景にした庭園は滝組と築山を配し、大宮川の清流が園内をかけ巡り、手入れの生き届いた苔がしっとりした風情を醸し出しています。2階からの眺めです。テーブルにカメラを置いて撮影するとリフレクション撮影(テーブルや水面に反射した風景を撮影)ができるそうですが、前を観光客がひっきりなしに通るので撮るのが難しかったです。外に出ると忍のシダも紅葉してました。周りの木々の紅葉も綺麗でした。門前町として古来から栄えてきたので町のあちこちに歴史を今に伝える数多くの建物、史跡が残されています。大勢の女性が道路わきに座り込んで画用紙に紅葉を写生して絵具で色付けしていたのが印象に残りました。ではこれから京都へ向かいます。(つづく)