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日曜日に映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』を観た。
そこで、印象に残ったのが 「掟」を「ガイドライン」として捉えるということだ。 通常、「掟」というものは厳格な「ルール」として捉えられ、 タテ社会における命令、指揮系統の秩序の基盤となるものだ。 しかしながら、「掟」を「ガイドライン」として捉えるように なると、そこにはいわゆる権限委譲が発生し、 同時に個々の責任の下での判断という状況が発生する。 ようするにこれはこれまでのタテ社会の命令・指揮系統から 現在移行期にあるヨコ社会での個人権限・責任に関する 言及としてみることもできるだろう。 そんな中で活躍するジョニー・デップ扮する 一匹狼の海賊の船長の位置づけもとても印象的だ。 ジョニー・デップが演じる役どころは 非常にユニークでユーモラスなものだ。 それは強くて、カッコイイ、よくあるスター像とは 明らかに異なるものだ。 そして、何より重要に思えたのは、 「掟」が守るべき「ルール」という解釈から 参照すべき「ガイドライン」へと解釈が変わった瞬間、 それまで一匹狼だった船長は、 晴れて海賊仲間と自分の船をみずから取り戻すことになる。 ようするに、ユニークでユーモラスな船長が その環境下では仲間に慕われるリーダーとして 舵をとる役割に復帰するのだ。 ようするに、ヨコ社会におけるリーダー像とは こういうものなんだろうなという気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年08月06日 12時36分28秒
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