|
カテゴリ:piano
最後の視聴者の質問で・・・
視聴者: 「1音でクレッシェンドができる」とバンレンボイムが言ったことについて、 物理的には不可能でもそう聴こえましたが、どんな魔術か教えてください。 バレンボイム: 子供の頃、ホロヴィッツの前で弾いたあと”常に意志を持ちなさい”と批評をいただいた。 クレッシェンドがあると知るだけでは不十分。どうにかしようと 欲すること。 その為には全ての知識と感性を結集して表現すること。 クレッシェンドはこうあるべき・・・と説明は出来るが音楽を愛する心は教えられない。 そして、私が感動したのはここからの言葉・・・ クレッシェンドの瞬間いかに日常を忘れられるか、全ての雑念を忘れられるか、 クレッシェンドにどれだけ意欲を燃やせるか。 そこは教えられない。 音の不思議は物理を超えているから・・・ これを日常レベルで考えると、ピアノで和音を弾いた次の音はクレッシェンドを想像しながら次の音を弾くと想像上のクレッシェンドが実現するが、出来ないと考えたらピアノでクレッシェンドは出来ない。 クレッシェンドを念じながら次の音を弾くとそれが実現出来るのだ。 う~ん、何て奥深いんだ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[piano] カテゴリの最新記事
|