梅雨ですねぇ
点滴様のカメ熱お道具編が終息したのは5月のはじめ
それからは休日ごとのカメ行脚。
普段歩くことの少ない身には、
良い歩行訓練にもなり良かったのかもしれませんが
カメ行脚も結構疲れるものです。
大粒の雨が止み、梅雨の晴れ間の午後
あの日もこんな感じでした。
それ以来、気分はこんな感じかな・・・
2年目にして沢山咲いた新雪も、心に留まるのはこの1枚。
宅急便を受け取り、普段ならそのまま家に入るのですが
その日は、目の中に子猫の姿が飛び込んできました。
数メートル先、お隣さんの植え込みから顔を出すノラの子猫。
あっ ねこちゃん!
子猫は精一杯の力で植え込みの中から這い出たのでしょう。
その身体は力なくゴロリと倒れ込み、動きません。
雨で濡れた体、見開いた目。
乾いた布でくるみ、ミルクの飲ませると
ストローの先を力強く噛みます。
大丈夫かもしれない。
布を敷いたトレーに乗せ勝手口の軒の下に運びました。
ここで暫くネンネしてなさいね。
少し時間がたち、見に行くとそこには姿がなく
2m程離れた場所に倒れています。
抱きかかえて連れ戻ること2度ほど。
この子は死に場所を探していたのだと
数時間後に気づきました。
ダンボールの中でその命を終わらせてしまったこと
助けてあげられなかったこと
ごめんね。
点滴様が帰宅した真夜中
庭の隅に穴を掘ってくれました。
闇の中、お線香の煙を確認することはできませんでしたが
翌朝、墓石の前にはお線香の灰だけが残っていました。
ああ 無事空に昇ことが出来たのでしょう。
ボクちゃん、あとはよろしくね。
庭の隅に眠る子猫の名はノラ。
雨降る夜、どこからともなく聞こえてきた鳴き声
あれは、ノラの助けを求める声だったのね。
次の日の朝、ノラが出てきた場所を見ると
30センチ程の段差がありました。
最後の力を振り絞って這い上がってきたのかと思うと
せつなくて悲しくて。
今もあの夜聞こえてきた鳴き声が耳に残り
あの時その状況を察し、探し出してあげれば・・・と。
私の知るノラの24時間。
あまりにもあっけなく終わってしまいました。
命の終わりに立ちあった時、残るのは常に悔いばかり・・・
こんなジメジメした季節は、明るくいかなくっちゃね。
サッカー! サッカー!
刻々と迫る決戦の時、午前3時は夢の中。
目覚めた時には、ヤッタネ!と叫びたいですね。