テーマ:ただ思うこと・・・(560)
カテゴリ:ぼやき・ひとりごと
知り合いの男性がが亡くなった。
まだ30過ぎたばかりで、結婚して1年ちょっと、子供が生まれたばかり。 病気もなく、事故でもなく、何の前触れもなく寝ている間突然に。 「いい人」というのは、この人のことを言うためにある表現だと思うほど 人格ができていて、細やかな心遣いをする人だった。 それが顔にも表れていて、いつもニコニコと朗らかな表情をしていた。 心の透明度センサが付いているのか?というくらい対応が極端に変わっていた 1歳のころの息子1が、初対面で会ってすぐになついていた。 以下、ご自宅に伺いお顔を見せていただいた旦那の話。 大好きだったジャイアンツカラーのジャージを着ていた。 亡くなる前にお風呂に入り、それを着て布団に入ったらしい。 体が冷たいことと胸の上で手を組んでいることがなければ、本当に眠っているようだった。 身体をお棺に入れる時、奥様はこのまま狂っちゃうのではと思うほど号泣していた。 棺にすがりつこうとするが腰が抜けて、上半身だけで前に進もうとする。 「一人で行かないでよー、私も連れて行って!」 義理のお姉様が生まれたばかりの赤ちゃんを抱き、彼女に言う。 「馬鹿なこと言わないの、まだ子供もいるのよ!」 「嫌だ、行かないでー」 泣き叫んだままその場で気絶してしまった。 彼のご両親もかなりやつれており、それを見ながら立ち尽くしていた。 母親が子供を生むのは、ある意味命がけの作業だ。 命をかけて生んだ子供が亡くなるなんて、自分の死よりも辛いことだ。 だからこそ全力を尽くして無事に子供を育てようとするから、自分が死ぬことも怖くなる。 旦那が気持ちよさそうに寝ている息子たちの頭を撫でながら 「無念だろうな、これからって時にさ・・・ あいつも娘にパパとか呼ばれたり、一緒にバージンロードを歩きたかっただろうな」 この子たちを残してなんて、絶対死ねない。 多分旦那も私も同じことを考えていたのだと思う。 彼のご冥福をお祈りします。合掌 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.01 15:00:04
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