カテゴリ:ぼやき・ひとりごと
月曜の続き。
その後、向こうのチームが陰で顧問と話していた。 「先生ー、うちが勝ったらジュースおごってよ」 「じゃあ、お前らが負けたら俺に1000円おごれよ」 「絶対勝つから大丈夫だってー」 耳にしちゃった。馬鹿にされてたんだな。 仲間のところに戻り、「あたしらの勝ちは賭けになってるよ」とドヨーンと重い空気が流れた。 「あいつらにジュースは飲ませないよ!あんたたち頑張りな!」 二つ上の高校生の先輩がハッパをかける。 普段よりもきつく面の紐を締めた。 先鋒が得意の出小手で二本取り、勝って戻ってきた。 中堅の私の出番だ。 竹刀の先で互いに牽制して、間合いを計る。 相手の動きは俊敏で、それに合わせて技を取られないようにしていくのが精一杯。 自分から攻め込むことも難しかった。 鍔迫り合いで相手の動きが一瞬緩慢になった。 そのまま相手を押し、下がりながら面に打ち込む。 「面あり!」今の入ったのか? 試合場の中心に戻り、主審と副審を見る。 3人とも自分のたすきの色の旗を揚げている。 その後の試合はほとんど覚えていない。 やめ、勝負ありの声がかかり、そんきょをして戻る。 先輩や仲間がみんな泣いている。「よくやった!」 面の上からボコボコ叩かれる。 本当に勝ったんだ。 今まで勝ちのお下がりをもらってたような気分ばかりだったのに。 今日は自分の力でチームが勝てたんだ。 そう思うと、今までやってきて本当によかったなあと思い、 周りの涙につられて、面もとらずに正座のままつっぷしてしまった。 頑張れば必ず報われるとは限らないけど、必ずいいことがあるのは事実だ。 そんな訳で青春映画を見ていると、すぐに貰い泣きするんだよな・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.07 23:17:51
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