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テーマ:気になるテレビ番組(2929)
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最近とんとドラマからご無沙汰していた私ですが、
第2話を偶然見てハマりました。 ドラマって、「こんなにすんなり人が心を入れ替えてコトが解決したら世の中苦労せんよ」ってのばかりで、非現実的。観ていてさめてしまう。ところがこのドラマは違いました。 大人や世の中をなめきって文句たらたらのくせに肝心なところで反発できない子どもたち。子どもの実態に目を向けず、自己中心的な保護者。親や委員会のことばかりを気にして事なかれ主義で腰のひけた管理職。子どもを甘やかせて人気を得ることでいい先生きどりの若い教師。実にリアルに現実を写し取っていて感心しました。 そして、非現実的に描かれつつも、問題点をばっさり斬る鬼教師阿久津。毒だらけの彼女の発言に毎回「確かに!!!」っと納得させられてしまいます。 和美(主人公)がかわいそう。というご意見をもっていらっしゃる方が多いようですが…。私は少し見方が違います。彼女はいつも、問題の核心にふれずに「てへ。」でごまかそうとしているんです。それはユウスケが「ガチョーン」でごまかそうとしているのと同じ。盗みを犯した友達をかばうことは、正義でもなんでもなく、「ごまかし」でしかない。優等生の進藤さんはこのことに気づいていて、和美がこの薄っぺらな友情をごまかしで守ろうとするたび冷ややかな視線を投げる。和美が友情と思い込んでいたものが幻想であったことが次回で露になるのでしょう。だからこそ、これから先、和美がどのようにごまかさずに問題にぶつかっていくようになるのか、そして見せ掛けでない真の友情を獲得するのかに注目したいです。 悪魔のようにつめたい仮面をかぶって人と接しながら、すべての問題の本質を見抜き、根本的に問題を解決していく。今までにないそんな教師像をこのドラマは描いているのだと思います。 公式サイトを見ると、賛否両論、悲喜交々、すごいことになっていてこちらも面白い。 教育に悪い!放送打ち切り!を叫ぶ人たちの書き込みがすごいのなんの。このドラマを冷静に受け止める覚悟と心の余裕に欠けている大人、そんな大人に育てられる子ども。批判が多ければ多いほど、今日本社会が抱える病巣が明らかになっていく。これこそがこのドラマの意義であり、挑戦なのではないのでしょうか。脚本家・スタッフの狙いはそこにあると私は思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.07.29 09:59:19
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