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「女王の教室」はかなり行政批判の要素があったように思います。
さす股の訓練の部分もそうでしたが、「再教育センター」の問題。 教員不適格者のレッテルの貼り方は、児童、(カッコ付で保護者)、現場教師の思いを無視。調査に来たのが「区教委」ではなく「都教委」だったのも印象的。 東京都の教育現場で何が起こっているのか、この本を読めばよくわかります。 東京都教育委員会は、2003年(平成15)10月23日、都立学校の入学式・卒業式などにおける国旗掲揚・国歌斉唱の実施について、教職員は国旗に向かって起立し、国歌を斉唱すべきこと、国旗掲揚・国歌斉唱の実施に当たり、校長の職務命令に従わない教職員は服務上の責任を問われることを周知すべきことを通達しました。いわゆる10・23通達です。 国旗の浸透を図るため会場正面に飾られていた生徒合作の組み絵は日の丸に。 儀式色を強めるため、ステージを使わない対面式の卒業式は許されず、全員がステージを向き、登壇で卒業証書を授与されることも通達されました。それは、養護学校にも及び、70万近くのレンタル料を投入し10メートル近くもあるスロープを作ったそうです。普段は電動車椅子を使っているのに、「危険」ということで先生に運ばれた生徒、最後は険しい表情になりながら自分の手でこいで登壇した生徒…学校は生徒のことより、通達を守ることを選んでいるのです。それは、議論の余地のない「通達」という押し付けで学校行事を行政の思うままの姿に一本化しているのですから、学校にとってはどうにもならないことなのです。 では、なぜ、現場の教師は反対の声をあげないのでしょうか。それは、都教委は、反対の意思を表明し、起立しない、歌わない教師を調べ上げ、容赦なく処分するからです。また、調査の対象は教師だけでなく、生徒にも及びます。通達に従わない生徒がいる場合も教師の指導力不足となり、処分の対象となります。さらに最近では保護者の動向まで調査しています。このような事態が東京から地方へと波及しつつあります。いまや北海道も例外ではありません。 しかし、このような行政のありかたに保護者の方が異議を唱え、保護者、生徒、教師を結ぶネットワークを立ち上げられたことに光明を見出しました。 「女王」ではたびたび「戦争」の言葉が出てきました。 「特権階級の人たちがあなた達凡人に何を望んでいるか知ってる?…戦争が始まったら、真っ先に危険な所に行って戦ってくればいいの。」 「人の善意に訴えるってわけ?それで何とかなるなら、戦争なんてとっくになくなっています。」 「自分では何も考えられない思考停止人間」を輩出する教育はいらない。「戦争」のできる国にしようとする行政の動きに目をつぶってはならない。 さすがにストレートに日の丸・君が代の問題はでてきませんでしたが、このような行政に対する批判のメッセージと受け取ったのですが、いかがでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.09.21 00:48:01
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