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テーマ:ё・ぼ・や・き・ё(1794)
カテゴリ:先生のおシゴト
昨日今日と、校外でパソコン研修してきました。(と言っても息子が通う小学校)
その中で、著作権に関しての講義がありました。 著作物の学校での使用がかなり緩和されたそうですが、その内容に少しさびしいものを感じてしまいました。 詳しくはこちらの文化庁のHPへ! たとえば、テレビ番組を録画し、授業で見せることは、認められますが、校内にビデオライブラリーを設置し、先生であれば誰でも利用できるようにするようなことまでは許容されていないそうです。 ううううううううううううううう…。そこまで許して、それはないじゃない…。 ライブラリーを作るには、市販のソフトを買いなさいってことなのね。でもでもでも…。高いんですもの!買えないんです!うちみたいな小さな学校の予算じゃ。年間に何本も。子どもや先生が見たいもの、見せたいものをいつでもみられるようにしたいのに。録画予約してDVDにダビングして、レーベル印刷して、見せる展示をして、ってけっこう大変だけど、私が管理しているPC教室をもっとアカデミックな場にしたい!とライブラリーを作り始めていたのに、それがだめなんですかぁ!!!がっくりです。 「平成若者仕事図鑑 あしたをめざせ」(NHK)という番組があります。毎回さまざまな職業に従事している若者にスポットをあて、仕事内容や、やりがいなどを紹介します。とてもいい番組で、中学生のよい進路指導教材になります。道徳の時間などに何回か見せることはできますが、もちろん、すべて見せる時間などありませんし、そんな必要も感じません。でも、興味を持った子どもが、PC教室を訪れ、自分の興味のある職業のプログラムを視聴し、中には、毎週自分で番組を見るようになる子が出てくるかもしれません。そうなれば、視聴率のアップにもつながると思うのですが…。 ネットからプリントアウトした絵やデザインは、クラス内で配ることはOKで、発表会や研究会で広く配布することはNGなのだそうです。そもそもネット上に公開しているものは、不特定多数の人に見られることを目的に作られているはず。あたかも自分の作品のように発表することは言語道断ですが、出所をはっきりさせた上で配布するのであれば問題はないと思うのですが…。 著作権の問題は、必ずしも著作権者の思いと食い違う場合も出てくるとおもいます。自分の作品にこだわりを持ち、著作物以外で紹介しないでくれ!という方もいらっしゃるでしょうが、どうぞ、紹介してください、使ってください、という人もいらっしゃるでしょう。十把一絡げに扱うのではなく、個別に扱うことはできないのかなあと思います。 先日某少女漫画家が、人気少年漫画をトレースしたことがネット上で暴かれ、著作物がすべて回収・連載中止された事件がありました。この事件の是非はさておき、漫画家さんが、雑誌のレイアウトを真似たり、写真を資料に描いたりするのも厳密に言えば著作権の侵害ということになるそうです。となると、フリー素材か、自分で取った写真を資料にするしかなくなります。緻密な描画を描くすばらしい腕を持った漫画家さんは、膨大な資料を集め、作品を描いています。それにNGを出してしまうのは非常に酷な気がします。 著作権者が著作権の侵害を訴えることについては、敏感になるべきだと考えますが、第三者が声高に著作権侵害を暴き始めたり、表現者の自粛ムードが高まると、文化の退廃を招くように思えて仕方ありません。そういえば昔、音楽著作権協会と作曲家の小林亜星さんが争っていましたが、その後決着を見たのでしょうか? 何にせよ、著作権の問題は、もう少し議論・整備の余地があるように思えます。 にほんブログ村 教育ブログ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.11.03 00:32:21
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