092089 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

カントリーライフを楽しもう

カントリーライフを楽しもう

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

Category

Archives

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07
2024.06
2024.05

Comments

どぴゅ@ みんなホントにオナ鑑だけなの? 相互オナって約束だったけど、いざとなる…
ボーボー侍@ 脇コキって言うねんな(爆笑) 前に言うてた奥さんな、オレのズボン脱が…
リナ@ 今日は苺ぱんちゅ <small> <a href="http://kuri.backblac…
まさーしー@ なんぞコレなんぞぉ!! ぬオォォーーー!! w(゜д゜;w(゜д゜)w…
しおん@ ヤホヤホぉ★ こっちゎ今2人なんだけどぉ アッチの話…

Favorite Blog

「自然農」の認知度… New! まちおこしおーさん

白馬の暮らし こはるのこさん
ra ra Do-do's egg… eggdajo02さん
日本の教育は、これ… 今日9729さん
2006.03.10
XML
カテゴリ:先生のおシゴト
3年生の教科書に「情報社会に生きる」という論説文があります。

中学生にとっては、難しい文章で、
最初に読んだとき「うへ~。何のことだかわからん~ショック」という反応が
毎年帰ってきます。
でも、一語一語丁寧に読み解いていくと、
「学ぶ」ことの意味を考えさせてくれるとてもいい教材です。

さまざまな媒体からの情報があふれる社会の中で、
私たちはたくさんの情報を得ること、
覚えること、発信することばかりに心奪われ、
その情報が本当に正しいのか、
正しいと言えることの根拠は何かを考えることを忘れがちだ。
「学び」を単なる「情報」の丸覚えではなく、
「情報の意味」を理解することのできる能力=「知識」を
はぐくむものにすべきである。
そうすることによって、「学び」は楽しくなるのだ、という趣旨の文章です。

ここで引っかかりますよね、「情報の意味」って何?
私は生徒にこう説明することにしています。
「Yくん、情報の意味ってどういうこと?わからないの?馬鹿!」
もちろん、わざとらしくですよ。生徒はくすくす笑い出す。
「このときの『馬鹿』という言葉の情報の意味と…
夕暮れの帰り道、Yくんが、彼女と仲良く並んで歩いています。
不意に「オレのこと好きか?」とY君。
頬をぽっと赤らめて彼女が『馬鹿ダブルハート』。
二つの『馬鹿』は、明らかに意味が違うでしょ?
生徒は大笑いスマイルです。もちろん、人選は慎重に!
「これが、情報の意味はその都度生まれるということ。」

人間は、場面に応じて「情報の意味」の違いを瞬時に判断している。
そんなことができるのは、
【私たちがオギャーと生まれてから、
五感を通じてさまざまな】「情報」を
得ながら蓄積してきたイメージがあるからで、
それこそが「知識」の正体。
どんなにコンピュータが発達しても、
この曖昧模糊とした「知識」を授け、
「情報の意味」を理解させること
【つまり、ドラえもんやアトム】は
幻想なのだ、と。(【】は、ばんりままの補足)

だから、単に「情報」を蓄えるだけの「学び」ではなく、
「知識」をはぐくむ、「学び」が大切なのだ、と。

とまあ、こんなことが抽象的・比喩的な表現をちりばめて
書いてあるんです。

私は、さらに子供たちに問いかけます。
私たちは普段、発せられた言葉から「情報の意味」を探り合っています。
うまく伝えられず、受けとれず、傷つけあったりします。
「あんたなんかキライ!」の「情報の意味」は、
「あなたと仲良くしたいのに!」かもしれません。
たくさんの言葉を発して、たくさん傷つけあって、
「情報の意味」の読み取り方を学べばいいんじゃないかな?
ほんとは自分の発した言葉の「情報の意味」さえつかめていないかも知れないよ。

私の授業は、一つの教材について、
指導書の標準時間よりかなり多くの時間がかかってしまいます。
漢字・語句・表現の一つ一つを丹念に確認します。
それは、今の中学生が圧倒的に漢字に弱く、語彙力も弱いからです。
それをしないと、子どもたちは、文章にたちむかおうとしません。
フルに頭を使って考えようとしません。

この教材や、魯迅の「故郷」などは、
中学国語で出会う最後の大きなヤマですが、
学習後の感想文ではとても評判のいい作品です。
難しくてチンプンカンプンに思えた文章が、
理解できると、何よりもうれしいようです。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
よろしかったらワンクリックご協力を。教育ブログへ飛びます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.03.11 00:20:27
[先生のおシゴト] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X