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テーマ:人間関係(927)
カテゴリ:先生のおシゴト
みなさんは「道徳」の時間ってどんな授業を受けていましたか?
ばんりままの学生時代を振り返ってみると、 小学校の時は、読本やNHKの番組を見て少し感想を述べ合うような 授業を受けた記憶がありますが、 中学・高校は特別なカリキュラムはなかったように記憶しています。 北海道で教師となって10数年間(担任としてはもっと少ないですが)、 その時々で、進路に関係する学校放送を見せたりはありましたが、 大半は、学校行事の話し合いなどに消化してきました。 この背景には、「道徳」に対する現場教師の抵抗感があります。 戦時中、学校には「修身」という科目がありました。 そこでは、個人主義は悪で、公のために自分の命をもなげうつ覚悟をもつ 人間の育成がなされてきました。 そして、そこには戦争へ若者を送り出すことが使命と疑わなかった教師の姿があったのです。 敗戦から13年を経て昭和33年、特設「道徳」が設けられました。 これは、戦前の「修身」に代わるものとして現場教師たちは強く反発、 形骸化による抵抗をしてきました。 国が何を決めようと、現場が弾力的に運営すればいいのだ、と。 ここ数年、保守勢力が強まるにつれて、 行政の教育への関与が強まってきました。 日の丸・君が代強制しかり、そしてこの、道徳教育もしかりです。 ばんりままは今年、上から「心の教育」を研究し、 推進する仕事をしないか、といわれています。 教師仲間の中には「道徳」を推し進める仕事に協力などするな、 という声もあります。 しかし、私は、この仕事を引き受けようと思います。 それは、国が推し進めようとする「道徳教育」のどこに問題があり、 その代案としてどのような「心の教育」が必要なのか、 考え、発信していきたいと考えたからです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.04.02 23:52:08
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