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テーマ:アニメあれこれ(26915)
カテゴリ:エンジョイ育休
《メール便なら送料無料》崖の上のポニョ(2-DVD)●ジブリグッズプレゼント● DVDが届いてからほぼ毎日2歳の娘が見たがります。 ってことで、何度も何度も見る羽目になるわけです…。 一度観ただけの時には、「これは何を言わんとしてるんだ~?」 とちょっと首を傾げた作品だったんですね。 もちろん、映像の美しさ、まるですばらしい音楽を奏でる動く絵本を 見ているような贅沢さがあって最初もそれなりに感動はあったんですが。 何度か観ているうちに「あー、こういうことを言いたいのかな」 って主題が見えてきました。 で、ちょこっと私の解釈を書こうと思います。 もちろん理屈を考えずに子どもになって楽しめばいいんだ! とおっしゃる方もいらっしゃるかとは思いますが、 ちゃーんと物語として筋が通ってて完結してるし、 大人として考えさせられるテーマだって思うんですよ。 あくまで、私の解釈ですが テーマは「ありのままの子どもの世界と、それを受け止める大人の覚悟」かな…と。 最近の子どもを取り巻く世界って、「…に気をつけて。」「…しちゃだめ」って戒律が多すぎる気がします。 例えば、知らない人が話しかけてきただけで「不審者出没」って大騒ぎになるとか、 個人情報の漏洩を恐れて学級連絡網さえ作れないとか、 全学校の壁に刺叉が用意されているとか…。 信用しすぎたら痛い目にあうってことを子どもの頃から刷り込まれているんですね。 大人も大人で子どもがちょっと危険なことをしたり怪我したりすると大騒ぎ。 でも、本来子どもって恐れを知らず突き進んで行くものじゃないでしょうか? 時には怪我をしたり、最悪命を落とすこともあるんだけど、 それを受け止めるっていうのが本来あるべき大人の覚悟ってものじゃないかって 気がするんです。 父親の心配や制止を振り切って自由奔放に振舞うポニョは 今の子ども達にはかなり痛快なのではないかなあと思いました。 うちの2歳の娘もあのポニョが海を爆走するシーン大好きです。 ポニョのお父さんの心配とお母さんの達観が対比的に描かれてましたよね。 「泡になること=死」を心配する父に対して、 自分たちはもともと「泡」だったじゃないと言ってのける母。 「死」は「生まれる前に戻るだけのこと」じゃないかって 笑ってるんですよ、あのおっかさんは。 物語の世界では、どんなに危機的な(あるいは不条理な)状況になっても 動じない大人たちばかりでてきます。たった一人を除いて…。 そう。トキさんです。 トキさんはポニョを一目見て人面魚だ、津波を呼ぶから海へ返せと言う。 水中の「ひまわり」に行かず一人残る。 彼女だけが「そんな男のことを信用するな」と叫びます。 彼女は現実の私たちに一番近い存在なのです。 しかし、そのトキさんも最後にこの不条理な世界を受け入れます。 もしかしたら、ソウスケが「ポニョがすき」っていう宣言だけでは不十分で、 これこそが「世界のほころび」を修復する儀式だったのかも…。 なんて考えてしまいました。 そうじゃなければ、トキさんの存在って何なのか説明がつかない。 今の世の中って秒速で情報が入ってくるから、 遠い場所の悲劇がすぐ隣に潜んでいそうな気になって、 みんながあれが危ない、これが危ないって考えすぎて、 素敵なことからも顔を背けてるんじゃない? ソウスケがお父さんとの交流にモールス信号使ってしっかりつながっているのも ネット社会に対する皮肉なのかな?と思いました。 とまあ、こんな風な解釈。どうでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.08.18 01:22:02
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