地方で零細もウリ?になる/弱点もウリ(長所)になる
インターネット通販を始めた時に自社のウリってなんだろう??って真剣に考えました。でも、当時は「どっちの料理ショー・特選素材に選ばれました」という金看板(?)もありませんでしたし、50年の社歴や燻煙釜がウリになるとは、まだ気づいていませんでした。それどころか、考えれば考えるほどマイナスの事ばかりが目に付いてしまいました。1)コストがかかるため、どうしても 販売価格が高くなってしまう。2)製造に時間がかかる、一度大量に作れない。3)賞味期間が短いその他にも4)社長である私自身が現場でハムづくりもしているので ネット通販のための時間が充分に取れない。5)知名度の全くない地方の零細業者だった。という問題点もありました。1~3の理由がそれまで通信販売に本格的に参入できない理由でした。と言うのも、例えば1,000個売れると思って100個しか売れないの(もちろん大きな赤字は出ますが)自社の商品力がないとあきらめれば良いのですが1,000個の予想に対して10,000個出てしまった場合は対応しきれずに、ヘタをすると会社をつぶしてしまう危険性があると考えました。ところが、長所は短所、短所は長所とよく言いますがネット通販を考えていくと1~3は自社のウリになることに気が付くことができました。 #実際、ネット通販をはじめた最初の頃に 「お宅のハムはちゃんと腐るので安心」と変わった? お褒めの言葉を頂いたことがあります。(^^;;---------------------------▼続きです。特許屋さんから> ウリですが、4もある意味 ウリですね。>「作っている人が説明している」って > すごく安心感や説得力がありますというコメントを頂きました。そうなんですよネ。これもウリなんだと言うことに後から私も気がつく事ができました。(^^また、5の「知名度の全くない地方の零細業者だった」というのも、取材するマスコミの立場から見ると「記事にする価値があった」=「ウリになった」という部分があったようです。 #その昔、まちづくりイベントの企画を プレスリリースした際に、そのイベントが もし山奥の青年団が企画したのなら記事になるが (48万都市の)姫路で開催しても あまりニュース性がないよ、、、って言われたことがあります。播州ハムが、大都市の中堅企業だったらひょっとすると取材の対象にはなっていなかったかもしれません。(^^;;視点を変えて、自分の商売を見つめ直すことができた。、、、大げさな言い方をすれば「企業再構築」できたのがネット通販をはじめてからの一番の収穫だったなぁ~とつくづく感じています。