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カテゴリ:ばら バラ 薔薇 Rose
生前花が好きだった母が、父と共に楽しむように誕生日に贈ったバラの苗木も十数鉢になった
母が逝って、父が自分の趣味の盆栽の他に、バラたちを面倒見てくれていました。
若い頃から身体を酷使しながら私たち子供を育て、沢山の兄弟達を面倒を見てきたが、
80歳を超えるてから、さすがに身体がきつくなってきたとみえて、私の出番となる。
冬晴れで寒い今日も、家族3人プラス2歳になった孫娘を連れて実家に向かう
冬期剪定をするために
父は最初、『一鉢一緒に見せてもらったらあとは、自分でやるから』 と言っていた
4,5鉢を終えた頃、外の私のそばに来て話に耳を傾ける父、
私は 「この幹にあるこの外芽の上でハサミを入れてあげると良い枝が伸びて花がつく よ」等と説明するが
父には 『その芽が確認できない』と言う
私は 別な芽を指して、
「これはもっと膨らんでいるから解るかな、でもこの芽は早く葉が開きすぎて寒さと霜に
あたって痛むかも知れないからそれより、もっと小さいこの芽を残す様にすると春先に元気
に伸びてよい花芽がついて花が咲くからこちらの芽を残して切るようにするんだよ」・・・
こんな会話のやりとりをしながら
『もう俺にはこれだけの鉢を一人で面倒見切れなくなったヨ』 と 珍しく弱気をもらした。
毎年 冬になると荒れた指先がひび荒れて痛々しく、その横顔が、何とも寂しげで・・・・・
「そうか、寒いし、身体がきつくて大変だよな」
『うん、お前の処で面倒見てくれないか?』
「それは構わないけど、少しは残しておいて花を見たら」
『 ・ ・ ・ 』
「花を見たらまた取りに来て、手入をして花頃にまた持って来るようにするから」
『うん、でも大変だから』
「おふくろのバラだから、見せてあげよう」
『うん、任せるから たのむよ』
「わかった」
来月84歳になる父と今月63歳になった親子の会話
男同士の会話ってこうして文字にしてみると 何か 無駄のない味気ないものですね。
そのような訳で、 今日は息子のくるまなので汚さない様に気を使い8,10号鉢の5鉢を引き取って帰りました。
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