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「欧米」
よく聞く言葉ですが映画好きのべるには違和感があります。 “欧”と“米”の文化はまったく違う。 欧州は大陸で陸続き、古代から権謀術策の歴史。 それはアラビア、インド、中国とも変わらない。 アメリカは欧州人が入植、侵略してから200年ちょっとの歴史。 太平洋と大西洋に守られた侵略的、鎖国的“実験国家”のアメリカは どこか感性が薄っぺらくて欧州とは違うんですね。 さらにもう一つ、日本人にとっては欧米の一員かもしれませんが、 そのどちらでもない国が「グレート・ブリテン/大英帝国」、プライドの高い彼らは 「ヨーロッパ、ましてやアメリカとは一緒にしてくれるな!」っ思っているはず(笑) 多くの日本人が、「東アジアでも僕等、中国や韓国とは違う!」って思ってるのと似てる? 英国は島国ですが、支配者は地元の王ではなく古代はローマから、 その後は北欧諸国から次々とやってきたのでそのあたりは同じ権謀術策の国家。 “奇跡の国の日本”以外の世界は、諜報、陰謀、暗殺の歴史です。 ピュアな日本人と違い、外交の世界は3枚舌、4枚舌は当たり前。 自国の利益のためなら他国を混乱させ、戦わせ、裏切り、革命、内乱を仕掛ける。 かつて英国の諜報機関MI6のエージェント(アラビアの)ローレンス中佐は 英国からの武器を供与し、アラビア半島の族長たちを束ね反乱を奮起させた。 結果、オスマントルコ帝国はついに解体させられた。 やがて英国は自国の利権のため思い通りになる傀儡国家をいくつも建国した。 エジプト、マグレブ(北アフリカ諸国)、イラク、シリアがそれ。 大オスマントルコ帝国の傘の下ならば、今でも紛争が絶えないその地域は平和だったのかも。 でも歴史に“もしも”はありません。 日露戦争もそうでした、様々な手段を使って世界に仕掛けてきた大英帝国。 その手法をWW2以降はアメリカのCIA、イスラエルのモサドが真似しています。 「スカイフォール」 007シリーズの原作者イアン・フレミング自身がMI6のエージェントでした。 なので彼の描くスパイ小説はリアル、その映画も大ヒットしてシリーズ化されました。 ハビエル・バルデムの怪演が光る今回の敵、シルバは気味が悪く・・・・・ おっと、ネタバレになっちゃうからこれ以上は言えませんが。 「スカイフォール」のボンドは前作、前々作作と同じダニエル・クレイグです。 かれはイケメンとは言えませんが、腕っぷしの強い硬派な新しいボンドを演じている。 そして何よりもスーツ姿が美しい、そこには姿勢の良さと鍛え抜かれた肉体があるからです。 前半のシーン、銃弾に倒れイスタンブール郊外で死んだはずのボンドが 上司Mの自宅で彼女の帰りを待ち伏せする。 おどろいたM、冷静に聞く。 "Where the hell have you been?" すると、ボンドはこう答える。 "Enjoying death." クーッ、クール、しびれます(笑) 「名古屋でオーダースーツを提供する東洋商事株式会社のHPはこちら」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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