カテゴリ:映画
本もそうだし、映画もそう。
古い映画をテレビの再放送で何年かぶりに観れば面白いことに気付く。 映画は同じモノなので全く変わらない、きっと観客であるべるが変化しているからです。 高校生、大学生の頃、そして独身時代にもたくさんの映画を観たべる。 でも正直当時はわからなかったことも多かった、この映画もその一つでした。 その後の人生で芽生えた感覚がその映画のテーマの中身とシンクロし 新たな感動を覚える、涙しました。 とても感動しました。 映画「招かれざる客」 英語では"Guess Who's Coming to Dinner" 1967年制作の映画、そうこの映画の大切なポイントはこの“時代”にある。 サンフランシスコの裕福でリベラルな白人の両親の下で屈託なく育った、年頃の一人娘。 彼女がハワイで出逢い恋に落ち、電撃的に婚約した黒人の男性を実家に連れて帰る。 その男性はとても心根もよく頭もいい人ですが、当時のアメリカはまだまだ・・・・・ 寝耳に水のご両親! ディナーまでに考えをまとめ、話そうと。 ところが彼の両親(当然黒人のカップル)も同じ日の夕方に飛行機で 急遽ロス・アンジェルスからやってくることになりました。 一代で築き上げた新聞社のオーナーである娘の父親はとても正義感が強く、 道徳的にも立派であり常に人種差別にも反対を唱えていた。 なのに自分の娘が黒人の婚約者を連れてきたことで気が動転してしまう。 しかし母親は娘の感情にシンクロできる、その結婚を応援したい気持ちで一杯です。 父親は娘にいつも立派なことを説いていたのでしょう、 だからいらだつ感情を持っていても娘に面と向かって反対はできない。 彼の影響で娘も異人種に対して偏見はない、人を肌の色で判断しないのです。 父親の気持ちもわかる、当時はまだ異人種間の結婚は大変だったはず。 べるだって、リベラルなことを娘にも息子にも口では言っているのだが、 多分同じ立場に置かれればとりあえずビックリ、気が動転するはず(笑) アメリカでは1964年に公民権法が制定され法の上では“平等”になりましたが、 今でも南部や白人ばかりの地域では差別意識は昔と同じままのようです。 彼らは奴隷を家畜と同じ扱いにしていた、人を人として扱っていなかった。 南アフリカ共和国なんて最近まで人種隔離政策がありました。 日本が白人社会に対して誇れるのは、奴隷を持たなかったことかもしれません。 でも日本にさえ古くから根深い差別がある。 「差別反対!」って口では言っても 自分の本音がわかるのは、子供と被差別者との結婚を祝福することができかどうかです。 「名古屋でオーダースーツを提供する東洋商事株式会社のHPはこちら」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
March 12, 2013 09:56:27 AM
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