カテゴリ:本
今日アメリカのマサチューセッツ州ボストン、
あのボストンマラソンの最中にゴール付近でテロがあった。 気の毒なことに3人の方が亡くなり、144名が怪我をし17名の方が重体だそうだ。 マサチューセッツ州では4月の第3月曜日が米独立戦争の発端となった 戦いの勝利を祝う「パトリオットデー(愛国者の日)」の休日で、 この日を狙ったテロとの見方もある。 国民の血がどれだけ流れてもアメリカは絶対に屈しない、 マラソンは止めない、今後もテロリストたちと取引はしない。 単なる偶然か? ちょっと気味が悪いんです・・・・・ べるが読み終えたばかりの本がこれ「フランクリン自伝」です。 アメリカ人の著作をほとんど読まないのに、読んでみようという気になった。 彼の顔は日本でもおなじみ、アメリカ合衆国の 最高額100ドル紙幣の顔、なぜワシントンじゃなくて? フリーメイソンロッジのグランドマスター? 雷が電気であることを凧の実験で証明した、科学者なの? 出版業者、哲学者、経済学者、なんでそんなに万能? 彼の自伝は今でもアメリカ人のバイブルらしい。 しかも彼のいくつもの著作は明治中期以降の日本でも人気があったそうです。 1683年 父ジョサイアは英国から植民地アメリカへ移住する。 1706年 ベンジャミンはボストンに生まれる。 1723年 フィラデルフィアで印刷工になる。 その後天賦の才を活かし新聞に様々な文章を掲載する。 様々な慈善事業や政治活動に参加する。 1776年 独立宣言書起草委員に選ばれ、アメリカ独立を宣言する。 1790年 フィラデルフィアにて没。 国葬に付せられフランス国会も三日間喪に服した。 読んでわかった。 彼は当時の植民地の有力者である牧師たちの非合理的な考え方や、 英国の領主(英国にいて植民地の地租を免税にさせ私財を蓄える人たち)の 不平等性に対して議会側に立ち科学的に合理的に理性的に対処、 しかも相手の尊厳を無視しないように行動した。 勤勉や質素を一番の美徳とし勉学に励んだ。 英国やヨーロッパに幾度と旅をし、理解者とのコミュニケーションを図り その結果、後に英国からの独立戦争においてフランスの支援を取り付けた。 今のネットのような当時の先端技術(印刷=製本、新聞)を 植民地の自立のために有効活用した一流のフィクサーでもありました。 でもロシア文学のように感動する類の自伝ではありません。 なぜならば彼の人生には苦悩が見えない、常にポジティブで冷静です(笑) 努力をし続けると個人も国家も成功する、他の為政者(アメリカ人は ヒットラーやナポレオンのようなカリスマが嫌い)に運命をゆだねるな! 神に祈りをささげる前に運命は自分自身の力で切り開け! 彼の道徳心や教えがフロンティア、アメリカ人の感性の背骨になっているのでしょう。 べるには少しだけアメリカ人がわかった気がしました。 「名古屋でオーダースーツを提供する東洋商事株式会社のHPはこちら」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
April 17, 2013 04:54:55 PM
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