Two Gentlemen
べるにーに、夢を一つ実現しました。それは販売スタッフを連れてロンドンに行くこと。その意義は5つ。。。1 取引先(英国生地のマーチャント、ミル)本社に訪問し、本場でのビジネスをする。2 背広の語源にもなったとも言われている『サビルロウ』という名の通りにある テーラーにお邪魔し、英国の文化や伝統とも言える一流のモノづくりの現場を知る。3 1と2によってスタッフは自分の仕事とは何かを再発見し、矜持を持つ。4 王立(国立)美術館や博物館を訪れ、本物の芸術に触れ感性を養う。5 英国に住む人々と交流し、西洋人の考え方を感じ取る。全て果たせました、肝心のべるは大英博物館で財布をスラれてしまいましたが(涙)彼らにとっては全て新しい体験、目まぐるしい1週間だったはず。べるにとっては5番目、英国での人との交流が一番価値のある出来事でした。とくにこのお二人。一人目はサミールさん、まだ若く30代かな?知り合いの紹介ですでにFacebookでは友人となり連絡は取り合っていました。彼の働くショップまで地下鉄を乗り継いで出かけました。そのショップもマニアックなもの、ハリス・ツイードのジャケットや、サビルロウでかつての富豪や貴族が誂えたヴィンテージの洋服、礼装用の軍服、オーダーシューズなど様々な商品がストックされておりました。その後は彼に連れられバスに乗り、英国料理のお店で語り合った。映画の趣味がよく似てる(笑)アルジェリア系フランス人の彼が10代の頃に観た映画の数々、KUROSAWA, OZU, MIZOGUCHI, NARUSE, KITANO, MIYAZAKI はもちろん、フランス映画じゃ"DIVA"が最高!なんて話題が盛り上がって!貧乏旅行のパリの名画座で様々な映画を観たべるととても似た感性を持つ男(笑)彼は日本に数回訪れたことがある。その日本は彼にとても大きな衝撃を与えたそうです。いろいろな人と知り合い優しさに触れ、お金もほとんど使わずの日々。伊勢神宮に行き“再び生まれ変わった”と感じ、人生最期の日は京都で迎えたいとまで。もちろん彼の人柄ゆえでしょう。でも西洋しか知らない人間にとって、東の最果ての島国はとても衝撃的であったようです。そしてどの日本人にも温かく迎えられた彼は、その日本人への恩返し?驚くことに初めて会ったべるたちにも美味しい食事をご馳走してくれました。ひょうきんなサミール、ヘン顔が得意?(笑)もう一人は77歳になるゴードン爺ちゃん。最愛の孫娘の自慢話なんぞ、日本のお爺ちゃんと変わらない彼とは名古屋、TOYOでもお会いしているこの道一筋55年の超ベテラン。羊毛産業の中心ヨークシャー生まれの彼は、地場産業である毛織物ビジネスの道に入る。まだまだ英国製が超高級品であった1971年、初めて日本へ営業に行くことになった。アンカレッジ経由の日本航空に乗りましたがあいにくエンジントラブル。飛行機はロンドンに戻り、再び東京に着いたのは予定の3日遅れでした。予約していたパレスホテルは自動的にキャンセルされ、泊まる場所の当てもないゴードン。そんなことを聞きつけた日本の取引先の社長は彼をその会社の社員寮に連れて行き英語もよくわからない社員たちが畳の部屋で彼を暖かく歓迎してくれたそうです。とても感激した彼、今もその社員との交流を温めていることを話してくれました。そうなんです、日本人の暖かさや優しさに触れ感激した彼らのおかげでべるたちもこちらでとても暖かいホスピタリティーに包まれました。『情けは人のためならず』 人の優しさや情は世界を廻っています。素晴らしい人ばかりに出会ってしまったので警戒心も失くしスリにあってしまいましたが(笑)この旅は最高のモノとなりました。早くおいでよ~サミールもゴードン爺ちゃんも名古屋で待ってるよ、手羽先でも味噌煮込みうどんでも好きなだけ食べてよね~( ^)o(^ )「お金貸してあげるよ!」とまで言ってくれたゴードン爺ちゃんとの食事、色々な話題で楽しい(^_-)「名古屋でオーダースーツを提供する東洋商事株式会社のHPはこちら」