|
カテゴリ:カテゴリ未分類
昨日私が週1回授業を担当している看護学校の卒業謝恩パーティーがあり、招待していただきました。
生徒はみな着物やドレスなどを着て見違えるほどきれいになっています。 (写真は最後にみんなで歌を歌っているところ) 生徒達は高校の衛生看護科で3年、その後看護専攻科で2年、計5年間の勉強や実習の後先日国家試験を受け、卒業となりました。そのうち何人かは私の病院に就職します。 5年間の勉強量は膨大で全ての試験で及第点を取るのは大変です。実習では厳しく鍛えられ、毎日疲れた体で課題レポートを仕上げるのはさぞきつかっただろうと思います。(実際実習は医学生の臨床実習よりはるかに厳しいです。残念なことに実習期間中に脱落して退学してしまう生徒が毎年数人います。) 国家試験も終わりほっとした気持ちでのパーティーで、お酒も入っているのであれこれ談笑したり記念撮影したりします。いやー、もうこの日ばかりはモテるんですわ(^-^) しゃべっているとみな普通に今時の若者なんですが、それだけに「ようお前ら5年間頑張ったなー。えらいえらい。」としみじみ思います。卒業生の多くはまだ20才です。自分が20才の頃は、まだ進路も決まらずようやく大学を受験しようかなと思い始めた頃で単なる穀つぶしでした。この子たちはすでにしっかりと勉強して国家資格まで得て、これから社会の荒波に旅立とうとしています。私なんかが壇上で祝辞を述べるのはおこがましい限りですが、心の底からエールを送りたい気持ちになります。 謝恩パーティーは毎年恒例なんですが、最近自分が年取ったのと娘(高校生)が卒業生達と近い年になってきたのとでいっそう感慨深いものがあります。 派遣切りで職を無くした若者が多いという。いろいろな事情があっての派遣社員だと思いますので、「自己責任論」などで十把一絡げにくぐるのはもちろん間違いだと思います。しかし派遣がこれほどまで増えてきた背景のひとつには、いつでも首を切れて会社の負担と成らないお手軽な労働者を求める企業の思惑と、若者側の「一つの会社に縛られたくない」とか「気楽にやりたい」とかいった姿勢が合致したという部分があるという意見もあるようです。 そんな時代に敢えて看護師というキツい仕事をするために地道に勉強を重ねてきた彼女たち。これから現場に出てからがさらに大変ですが、大きく羽ばたいてほしいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|