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先日高校生の娘の教科書をパラパラと見てたら、我々が高校生の頃とあんまり変わっていませんね。特に物理が微積分なしで教えられているところが。
微積分を習わないうちに物理の授業が始まるから、物理公式の導出はけっこう苦しい説明になっています。30年以上経った今でもその流れになっていますね。 生徒にとって数学と物理の縦割り授業は、数学は何のためにあるのかわからず、物理は理解しにくく、結局勉強がつまらないものになっているように思います。 昨今理系離れが騒がれていますが、こういったことも一因になっているのでしょうか。 例えばニュートン力学はF=maが全てであって、モロモロの公式は微積分を用いてここから芋づる式に導かれると考えれば、あまり暗記の必要は無くなります。 F=maをF=m(dv/dt)としての両辺を時間で積分、すなわち∫Fdt=∫mdvとすればFが一定ならFΔt=mΔvとなって「運動量の変化は力積に等しい」という公式が出てくるし、両辺を距離で積分すなわち∫Fdx=∫mvdvとすればFΔx=1/2mv^2となって、「速度v、質量mの物体の持つ運動エネルギーは1/2mv^2」という公式が出てくる。 まあ、もちろん式を導くだけでなく、その根底にある「極限」という考え方を理解していないと意味がありませんが。極限から微積分に至る考え方を数学で勉強してから物理を習うというのが理にかなった進め方だと思いますが、そこのつながりが30年前と同じで未だに分断されている。 まあ、自分とてそのことに気づいたのは大学に行こうと決めて受験勉強をやるようになってからで、現役の高校生の頃は全然勉強していなかったので何とも思ってませんでしたけどね。 学習指導要領はコロコロと変わるのに、なぜ30年間もこのへんを直そうとしないのか?大局的な目でカリキュラムを考えてほしいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.12 16:29:09
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