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カテゴリ:産婦人科医療
東京の愛育病院が、総合周産期母子医療センターの指定取り消しを都に打診したとのニュース。↓
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090328/bdy0903282137004-n1.htm これについては労働基準監督署が医師の勤務について法令違反があると指摘したことが事の起こりになっているようだ。 労基法を医師の勤務に対して適用しようとした実例はこれまでにもあったのかどうかはよく知らないが、かつて研修医の過労死裁判で争点になっていたような記憶がある。 とはいえ労基法をまともに適用したらほとんど全ての産科施設は明らかに違法ということになる。 今回のように法令を遵守せよと病院に対して命令が下されたことは、医師の不条理な勤務実態を世に知らしめるという点で意味があるかもしれない。 ここでは、東京都が病院に対して総合周産期母子医療センターとしての機能を期待しているものの、その要件を満たした勤務を組もうとすると労基法違反ということでお咎めがあったということらしい。 墨東病院の例を出すまでもなく、重症妊婦の受け入れ先を都としては何とか確保しておきたいのだろう。 しかし病院にしてみれば、労働基準監督署も東京都もどちらも行政側、いわゆる「お上」である。 「お前ら行政側の怠慢が今日の産科医療危機を招いたんじゃないか。そのお上が一方では「無理してでも働け」と言い、他方では「無理な勤務は御法度だ」という。いったいどないせいっちゅうねん。」 このへんが病院側の腹立ちなのだろうか。 しかし労基法なんかは医師には無縁としか思っていなかったので内容については全然知らなかったのだが、ネットで調べてみるとあまりにも現実と違いすぎて驚く。またその辺は余裕があったら書こうかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.10.06 09:42:11
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