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カテゴリ:産婦人科医療
その後、東京愛育病院の総合周産期母子医療センター指定返上のニュースをあちこちで探してみると、
愛育病院の中林正雄院長は記者会見で、「産科医不足の中では国からの資金支援などがなければ、病院側も産科医の過酷な労働環境を改善することはできない。悪条件が改善されないのに労基法だけを守れというのは現実的ではない」と反発した。 という記事がある。やはり行政が何の支援もしないのに労基法だけ守れとは理不尽だというのが病院の意見のようだ。 まあ、冷めた言い方をすれば、自分から手を上げたわけでなく都からお願いされて一肌脱ごうとしているのに、法律違反だと言われるならもういいですわってことだろうな。 返上を打診されての都の意見は 「労基署の勧告について誤解があるのではないか。当直中の睡眠時間などは時間外勤務に入れる必要はないはず。勧告の解釈を再検討すれば産科当直2人は可能」 だそうである。 これってえらく当直している医師をバカにした話じゃないか? いつ救急母体搬送されてくるかわからんような仕事を押しつけておいて、寝てる時間を差し引けば正味働いている時間は少ないでしょう。だからいいんじゃない?と言っているわけだ。 愛育病院は自院で健診を受けている妊婦の出産だけでも毎月150例ほどある。そこに加えて外からの母体搬送を常に引き受けなければならないのにろくろく寝ているヒマあるはずないじゃないか。 こんなアホなことをいうやつのために一肌脱ごうつったって、そらモチベーション落ちるわなー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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