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カテゴリ:産婦人科医療
DrBambooさんのブログでホメオパシーのことが取り上げられています。 親のせいで必要な治療を中断された子供が、命の危険に曝されていました。 ネット上で気づいた心ある方が通報したため助けられたようです。 先日も新生児に必要なビタミンKを投与せずに、レメディとかいう怪しげなものしか与えなかったため児を死亡させた助産師の事件がありました。 ホメオパシーなるものは、我々から見ればまじないに過ぎません。判断力のある大人がホメオパシーでも何でも勝手に選んでその結果どうなろうが本人の責任ですからとやかくは言いませんが、判断力が無くて100%親の管理下にある小さい命が迷信のような怪しげな治療しか受けられないのは児童虐待以外の何物でもありません。 赤ちゃんが死亡した事件は、助産師という本来なら正しい医学的知識を有しているはずの有資格者の手によって起こっています。 以前このブログでも書きましたが、助産師は医師がいつでも必要な治療ができる環境下でしか働くべきではありません。多くの助産師はそのことを理解していますが、残念ながらマスコミはこれまで医療との対立構図で助産師の仕事を報道してきました。 その結果、医療に関して全くド素人で、しかも「自然のあるべき姿」「体の本来の力を引き出す」「病院で出される薬は体に悪い」などといった言葉に弱い患者の気持ちにおもねるように、ホメオパシーなどを取り入れる助産師がいるのは残念なことです。助産師界全体にとって大きなマイナスです。 実際、西洋医学を毛嫌いし、「何でも自然がいい」などとほとんどカルト宗教に近い偏見を持った人(なぜかそういうのは圧倒的に女性に多い)にとってホメオパシーは誠にウケがいいものなのでしょう。助産師界はこの際ホメオパシーをどう考えているのかはっきり表明する必要があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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