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厚労省の発表によると、平成21年度の児童虐待相談件数は過去最多の44210件にのぼるという。とてつもない数だが、これとておそらくは氷山の一角に過ぎないだろう。
子供の数は年々減っているのに、虐待されている子供の数は増え続けている。 昨日、大阪のマンションで幼い子供2人が部屋に遺棄されて死んでいるのが発見されている。 育児に嫌気がさした母親が、6月下旬に置き去りにして出て行ったという。 新聞記事によると、 「大阪市こども相談センター(児相)には、マンション住民から虐待を疑う通報が3月30日~5月18日に計3回あった。計5回の訪問をしたが、呼び鈴を押しても反応がなく、不在票を置いて引き揚げた。しかし、連絡はなかったという。」 とある。 「連絡はなかった」ってアホじゃないか?虐待している張本人がわざわざ自ら児相に連絡するはずも無いだろう。 もし記事が正しいとすれば、児相が子供達を救えるチャンスが充分にあったはずだ。不在票だけ置いて帰るなんてあまりにもお粗末なお役所仕事ではないか。児相の5回の訪問がいつあったのかは書かれていないが、もし6月下旬以後で子供達がまだ生存中の時期に訪問していたとしたらますますもって彼らの罪は重い。 別の記事によると、5月18日には子供の激しい泣き声が聞こえたため住人が110番通報したのに、警察署員が来たときは何も聞こえないとのことでそのまま引き返している。 児相も警察も全然踏み込む気がない。これでは虐待死を未然に防ぐことは全く不可能だ。 児童虐待の背景には、核家族化、離婚、各家庭の孤立化、不景気等々があるのだろうが、とにかく目の前の命を救う手立てを考えないと、犠牲は増えるばかりだ。 児相のスタッフに自分の判断で部屋に踏み込める権限ぐらいさっさと与えるべきだ。「裁判所の許可が無いと部屋に踏み込めない」などというきまりを、仕事をさぼる口実にさせないためにも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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