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テレビの地デジ化を促す宣伝をよく見る。具体的に何がどうなるのか知らないが、地デジ対応のテレビに買い換えるか、チューナーを取り付けない限り、もうテレビ番組が見られないらしい。
しかし、発想を変えれば、「買い換えなければもう見なくて済む」とも言える。 そこまで宣伝して大がかりにテレビ放送のハードを一変させたとして、それに見合うだけの価値ある番組が一体どれだけあるやら? 無作為にテレビをつけると一番多いのがアホなタレントを集めて、ダラダラと下らないトークをさせる番組。おそらく制作費が安上がりで、安易に視聴率が取れるからだろうか。やけにこの手の番組が多い。トークの内容などはひどいものだ。これらは全く見る気がしない。どうせやるなら「たかじんのバー」みたいな毒気のある番組をやってほしいものだ。 それと、いわゆるグルメ番組もイヤというほどある。これは一体どういう現象なんだろうね? 土井勝のなんとかクッキングみたいなのは昔からあったけど、旬を過ぎたギャラの安いタレントを使ってあっちこっちに食べさせに行っては、「うーん、うまい」などと決まり文句を言わせる番組はここ10年来腐るほどやっている。こんなのどこが面白いのかさっぱりわからん。まあ、これも制作費はかなり安く上がっているだろう。 タレント相手に池上彰さんがニュース解説をするという番組がある。これなんかせっかくの才能ある人を消耗品として使い切ろうとしているよう気がする。やり方が安易というか、要するに池上さんのみが頼り。タレント側があまりにも無知すぎて(敢えて無知なのを集めているのだろうが)、内容を掘り下げることが不可能。これなら週刊こどもニュースの方がいい。 もう死語になっているだろうが、「一億総白痴化」という言葉を思い出す。 ネットがあるのでテレビが無くてもリアルタイムに情報を知ることができる。だからテレビでニュースを見る必要はかならずしも無い。ストーリー性のあるものを観たければ、映画のDVDを借りて来るなりすればいい。 そんな状況にありながら、テレビ番組にはろくなものが無い。 テレビの必要性は20~30年前と比べて格段に落ちている。 そういうものである以上、デジタル化したければここまでたいそうにしなくても、ただ粛々とやってもらえばいいだけのこと。ある日突然見れなくなれば、あわててデジタル対応のテレビを買いに走る家庭もあるだろうけど、1週間や2週間テレビが見れなくても死ぬことは無い。それを機会にテレビ無しの生活を選択する家庭があってもいいと思うんだけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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