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ビンラディンがパキスタンで米軍により殺害された。
ビンラディン殺害を誇らしげに国民に報告するオバマ大統領の姿が放映されていた。 アメリカで9.11テロによって無くなった何の罪もない市民は3千人以上と伝えられる。この悲劇で家族を奪われた人達の悲しむ様子は何度もテレビで目にした覚えがある。無辜の人達が殺された現実を前に、我々も強い怒りや悲しみを感じた。 一方「テロとの戦い」と称したイラク、アフガニスタンでの米軍の攻撃に巻き添えを食って亡くなった民間人の数は何万人ぐらいだろうか。おそらく9.11テロの犠牲者数の数十倍以上に及ぶだろう。これらの悲劇がメディアを通して我々の目に届く機会はほとんど無い。残念なことに人間は視覚的な情報が無いと、数字だけでは痛みや悲しみを共有しにくい。 これまでの数少ない報道を見る限り、小学校を誤爆したり、結婚式で集まっていた一般の人達がいっぺんに何十人も殺されたりといったことがあったが、これら被害者から見れば米軍の攻撃もまたテロそのものだろう。家族を失った人の中から新たな反米テロリストが生まれていく。 今回のビンラディンに対する作戦はパキスタンに事前通告なく行われたらしい。 よその国にズカズカと軍隊を差し向けて勝手に仇討ちをやるというのは国際法上許されるのだろうか?国家主権もクソもあったもんじゃないな。 訴追などの法的手続きが何もないまま容疑者を殺害するというのも、しっくり来ない。いったいビンラディンは9.11テロにどのような形で関わっていたのだろうか。それすら明らかにされていない。向こうが無法者のテロリストなのであれば、法治国家たるアメリカが法を遵守する姿勢で臨んでこそ、正義が全うされるのではないだろうか。 まあ、アメリカ相手にだれも咎める勇気は無いだろうから、結果としてやり放題なのだろうが・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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