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渡辺淳一さんが亡くなられた。
この人、昔は医療にかかわる小説を数多く執筆されていたが、60才を超えたあたりから情愛を描いたものばかりになってきて、それでメジャーになったようなところがある。 人間歳をとるにつれ、よりピュアなものに傾倒するということかな。 医療ものでは、医師として人間の生死を見つめてきた冷静な目で、生命の価値観や医療の限界などをテーマにした作品が多く、私も学生時代によく読んだものだ。 命の根源までピュアに掘り下げて行き、最終的に「性愛」というテーマにたどり着かれたのかと思う。 私にとっていまだにこの人のベスト作品は「神々の夕映え」だけど。 新聞記事によると、前立腺を患っておられたらしい。自宅で息を引き取られたとのことだ。渡辺氏の作品を読めば当然のことだと思うが、病院で徒に意味のない延命治療を受けることを良しとされなかったのだろう。 ご冥福をお祈りします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.05.06 15:24:16
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