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自分の思いとは裏腹に帝王切開で出産せざるを得なかった女性は、そのことを引け目に感じたり、周りから心ない言葉をかけられたりして傷つくことが多く、充分な心のケアが必要、というのがこの記事の主旨のようだ。もちろんこの記事に書いてあることを否定するつもりはない。
しかし・・・今一度事実を見つめてほしい。 毎年アフリカから日本の医療を視察にくる医師達と接しているが、彼らの国では適切な医療を受けられずに亡くなっていく赤ちゃんや妊婦さんは日本の何百倍という頻度で存在する。誇張でなく何百倍というオーダーである。 日本はありがたいことに妊婦のケアを行う医療施設は数多くあり、医療の手が全く届かない状態で妊娠・出産を体験する女性はほとんどいない。そんな環境の中で、ある場合は危険を回避するために帝王切開で出産し、健康な児を得、また母体の健康も保たれているのである。 なんの医療的補助を受けることもなく亡くなっていった赤ちゃんや母親のことを思えば、帝王切開の何を引け目に感じることがあろうか。まわりが多少無神経なことを言おうが放っておけばいいではないか。健康な子どもと自分がいるということ何よりも貴重なことと感じてほしい・・・というのが私の率直な思い。 いろいろと恐い目にあった、自分の予想していたこと全く違う状況になってしまった、というときに近年ではPTSDといった病名が出てきて「心のケア」が叫ばれる時代だ。しかし苦境を乗り切って無事でいる場合には何よりもその幸福を自覚するというのが大事なのではないだろうか。そうすれば自ずとPTSDなどといわれて周りから腫れものに触るように扱われなくても、自分のネガティブな経験をプラスに変えていける人はたくさんいると思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.06.03 23:03:42
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