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カテゴリ:突発性難聴体験記
Day33 4月30日 大学病院耳鼻科
「良くなってることはないだろうな」とわかっていたので、聴力検査は落ち着いて受けることができた。いつもの技師さんだった。 両耳とも125〜500ヘルツの低音が少し落ちているが、これは高圧酸素治療が終わって2時間ほどしか経っていないので中耳圧のバランスがまだ元に戻りきっていないためである。 問題の1000ヘルツは果たして40dbとわずかに改善していた。変動の範囲内かも知れないが、悪くなるよりは100倍いい。 耳鼻科のドクターはこの結果(オージオグラム)を見て判断するのみだが、実はこの1000ヘルツは相変わらず1300ヘルツに聴こえているのである。未だに800〜1700ヘルツの範囲でピッチのズレは変わっていない。 オージオグラムだけみるとかなり正常に近づいたようにも見える。平均聴力レベル(4分法が国際標準)32.5dbということは「軽度難聴」の部類に入る。(25〜40dbは軽度難聴) しかし数値には表れない、聴こえ方の質、耳に響く不快な症状、耳鳴りなどは評価のされようがないのである。 治療法が確立されていない以上、これらの問題を云々してもしようが無いのかもしれない。 「ちょっとよくなったみたいですね。デフィブラーゼ点滴も高圧酸素治療も終わりましたし、時期的にはそろそろ聴力は固定する時期ですから、次回は1ヶ月後に聴力検査をしましょうか。」 「発症後1ヶ月経ちましたから、もうこれ以上聴力が良くなることはないということですね?」 「そうですね。」 「いろんな音が耳に響く症状はいつか治るものですか?それとも一生治らないものですか?」 「そうですねー ちょっとわかりませんねえ・・・ 中々治りにくい人もいるようですが・・・ ところでお薬はどうされます?次回の診察までの分出しておきましょうか?」 「どうされます?」と聞いている時点で、単なる気休めの薬であることが明らかなのだが、鍼灸治療を終わるまでは薬ものんでおこうかと何の根拠も無く考えて処方してもらった。 アデホス、メチコバール、ツムラ39番(漢方薬)とどれも屁みたいな薬だが、1ヶ月分となるとけっこうかさばる。病院通いの爺さんになった気分で病院をあとにした。残りの人生、この耳で生きていくしかないんやなあ。 なんやかんや言いながらも、大学というややこしい硬直しがちなシステムの中で、融通を利かせてくれた担当医には感謝した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.05.07 17:29:09
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