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2015.05.12
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カテゴリ:突発性難聴体験記
このブログでも再々出てきたオージオグラム(聴力検査のグラフ)だが、改めて説明すると横軸は検査用のヘッドフォンから流れてくる純音の周波数、縦軸は基準となる小さい音量(これを0デシベルとする)よりどれだけ大きくしたときに初めて聴こえるかを表している。
例えば私の場合1000ヘルツのところで40デシベルだから、基準となる0デシベルの音の10の4乗倍、すなわち1万倍の大きさの音で初めて1000ヘルツの音が聴こえていることになる。もし50デシベルなら10の5乗倍、すなわち10万倍の大きさの音でないと聴こえないということである。
4:30オージオグラム.jpg

横軸の周波数は125,250,1000,2000,4000,8000ヘルツと順次倍になっており、片対数グラフである。音の高さでいうと1オクターブずつ上がっていることになる。
私の今回の突発性難聴では、オージオグラムでは(以前から両耳で落ちている4000ヘルツは別として)1000ヘルツのところのみピョコンと凹んでいる。自分でiphoneアプリを用いて純音の周波数を連続的に変えて調べてみると700ヘルツあたりから徐々に聴こえにくくなり、1200ヘルツあたりで最低となった後徐々に聴こえやすくなり、1700ヘルツのところで正常に戻る。聴こえている周波数にズレがあるのは前に述べた通り。
つまり範囲にして700から1700までの約1000ヘルツに渡って聴力に異常があることになる。
しかしもしこれが、1000ヘルツから徐々に落ちて2000ヘルツで正常に戻るような聴力障害だったらどうなるだろう?あるいは2000ヘルツから4000ヘルツの範囲だったら?落ち出すところと戻ったところの周波数はほぼ正常だからオージオグラムは正常のパターンを示すことになりはしまいか?さらには、例えば900ヘルツから落ちだして1900ヘルツで戻るような場合だったら、見かけ上オージオグラムでは「1000ヘルツのみ少し凹んでいるけど、ほぼ正常」という判断になるかもしれない。

耳鼻科医が言うには、私のように1000ヘルツだけピョコンと落ちているパターンはめずらしいということだが、実は検査の網の目にひっかからずに見逃されている例がけっこうあるのではないだろうか?私の場合たまたま1000ヘルツのラインをまたいでいるから診断がついているが。

こんなことを考えたのも、入院中暇にまかせてネットで突発性難聴の体験記を片っ端から読んでいくと、「突然耳鳴りと耳が詰まる感じがして耳鼻科を受診したら、聴力検査で異常が無いと言われた。しかしますますひどくなって数日後に受診したら重症の難聴だと言われた」というエピソードが少なくないからだ。早期治療が大事と言われながら、極初期には聴力障害が限局した周波数で起こっていて診断がつかない症例もあるのだろう。
これも門外漢が言うことではないかもしれないが、オージオグラムの周波数の網の目は粗すぎるということはないのだろうか?

これまた暇にまかせて、オージオグラムの歴史を調べてみると、今の形になったのは何と1956年のことだという。私が生まれるより前!50年以上変わっていないのである。

調べる周波数の間隔をもう少し詰めていくのは技術的には容易いことだと思うが、50年以上そのままというのは何故だろう?実用上これで充分と考えられているのだろうが、目を細かくすれば引っかかってくる症例がいるのではないだろうか? それが如何ほど難聴の治療に貢献するのかはわからないが。

それと何回も言うが、聴こえている音の質がオージオグラムでは全く評価されない。オージオグラムだけから判断すると、私の右耳は40dbで1000ヘルツの音が聴こえるということになっているが、実は1000ヘルツとしては聴こえていない。1300ヘルツに上がってしまっている。だから実際は1000ヘルツの音は全く聴こえていないに等しい。700〜1700ヘルツの範囲で周波数のズレがある。しかしそういう質的判断はオージオグラムからは全く不可能である。一方で両耳で落ちている4000ヘルツについてはちゃんと4000ヘルツで聴こえている。2000ヘルツの音のちょうど1オクターブ上の音になっているのでわかる。

健側と患側との間の周波数認知のズレは、前にも書いたiphoneアプリのtinnitus measurerを使えば素人でも簡単わかる。まめにやれば例えば100ヘルツ毎に左右のピッチ感覚のズレ具合をグラフにすることも可能だ。今の技術をもってすれば、実際の臨床現場で簡単に使える機械を開発することは容易だろう。

音が耳に響く辛い症状は聴覚補充現象で説明されているが、この周波数認知のズレも少なからず影響していないだろうか? 実際に耳に入ってくる生活音にはあらゆる倍音が含まれているが、そのうちの特定の周波数の倍音が狂って聞こえていれば、ワンワン響いて誰が何をしゃべっているのかわからなくなるということが起こっても不思議が無いように思う。あくまで素人判断だが・・・

周波数認知のズレ(diplacusis=複聴)に関する研究論文は調べた限り日本では何と1961年のものが最新だ。これまた50年以上誰も研究していないのだろうか・・・
どうも耳鼻科学では聴こえの質については無関心ということか。

私の場合、オージオグラムのみから判断して、右耳のみ平均聴力レベルが32.5dbの軽度難聴だから大したことはないと言われると、どうにも納得がいかない。そしてオージオグラム上聴力が固定すれば治療は終了となる。いかに不快な症状を伴っていようとも。
もっと多角的に聴力障害を評価するような進歩があってもいいのではないだろうか。





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Last updated  2015.05.12 14:06:20
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