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カテゴリ:突発性難聴体験記
突発性難聴のことを日記に書いて以来ずっとアクセス数が増えて今でも毎日のアクセス数が200程度あるのは、それだけこの病気になる人が多いからだと思います。
私の場合幸い軽症の部類には入るのですが、結局治らないまま今に至っています。軽症なりに未だに病気を引きずった状態ですので、他の方の参考のために現状を書いておこうと思います。 聴力に関しては、全く変化はありません。「半年後に聴力チェックしましょう」といわれたものの面倒くさいので耳鼻科には行ってませんが、iphoneアプリのuHearで時々自己チェックしてます。ほぼ変わらず右耳の1000Hzを中心に落ち込んだオージオグラムとなっています。 日常会話の聴き取り等についてはほとんど不便を感じませんが、1000Hz中心の聴力障害のため男性の声の方が聴き取りにくく感じます。騒がしいところで右側から男性に話しかけられた時は体の向きを変えて左耳で聴くようなクセがつきました。 聴覚補充現象については相変わらず悩まされます。結局これが現在最大の苦痛です。 「補充現象」というと何かいいことのように勘違いしますが、これはちょっと大きい音が耳に入ると「ガーン」と頭の中に響くすごく不快な症状です。特にドアを乱暴に閉めたときの「バタン」といった音や、食器同士がぶつかって「カチャカチャ」する音などはものすごく響いて、その後強い耳鳴りが続きます。 いつも突然の音に警戒していなければならず、人の多いところ、飲食店などでは気が落ち着きません。耳栓を用意してても不意を突かれることが多く、外出を後悔することしきりで自然と出不精になってしまいました。特に休日はどこも人が多いので家から出ないことが多いです。脆くなった耳に対して世間はうるさすぎるのです。映画館は音が大きく、アクションものなんかだと戦闘シーンがものすごくうるさいので、突発性難聴発症以来一度も行っていません。 仕事は休むわけにはいかないので、常に耳栓を携帯し、分娩室に入るとき、緊急手術の時(みな慌てているので器具の音とか人の声がどうしても大きくなります)などは予め耳栓をしています。職場ではほぼどんな時がヤバイか想像が付くようになったので仕事に支障を来すことはありません。 ここ1年は症状的には横ばいですが、日によって調子のいいときと悪いときがあります。当直明けがやっぱり最も調子悪いです。 耳鳴りについてもほぼ横ばい状態ですが、これは聴覚補充現象ほどつらくはありません。気にならないときは耳鳴りを忘れています。朝起きてすぐとか、うたた寝した後はなぜかすごく強くなるんですが、おそらく大脳皮質の活動が不活発になると聴覚中枢からの耳鳴りの信号がダイレクトに皮質に認識されてしまうのだろうと思います。シャワーを浴びて頭をシャキッとさせるとずいぶん楽になります。 耳鳴りはよく「気にしないことが大事だ」などと言いますが、それは自分で意識してできることではありません。何かに集中して脳を使うことで耳鳴りの信号は大脳皮質レベルで「不要な信号」としてオミットされます。だから何かをしてることが一番の耳鳴り対策です。ボーッとしているときは耳鳴りに出番を与えてしまいます。とはいえ、疲れてる時はちょっとぐらいボーッとしたいものですけどね。そんなときはiphoneに仕込んであるマスカー(耳鳴りを紛らわせる環境音)を小さい音で流しながら(耳鳴に馴れるためには少し耳鳴りが聞こえる程度にマスカーを流しておく方がいい)ボーッとしてます。 続く・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.09.22 18:12:52
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