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カテゴリ:徒然なるままに・・・
今日は、大船渡市街地の様子を紹介します。
以前住んでいた三陸町綾里から車で20分くらいの ところに大船渡市があります。 娘が通っていたピアノ教室は、まさに漁港のすぐ そばで、一応防波堤はありましたが3mもあったで しょうか?そこから道路を挟んですぐのところに 楽器店兼教室がありました。 店内にはギターやベースなどの楽器や楽譜など ところ狭しと並んでいて、その奥に事務所、 更に奥にエレクトーン教室のためのエレクトーン が何台かあり、アップライトピアノもありました。 ピアノ教室は二階でグランドピアノがあり、 自動演奏や録音ができるものでした。 震災の日は、3時半からレッスンが入っていた そうですが、地震の直後電話も通じず、生徒さん が来ないことを祈って店を閉めて逃げたそうです。 正直、津波は来ても一階が浸水する程度だろうと 思っていて、シャッターを閉めて鍵をかける余裕 があったそうです。 そこから近くの自宅に立ち寄り、おばあさまを 連れて高台のご主人の実家に着いたところ津波が 押し寄せてきて、その凄さにただただ呆然と津波 を見ていたそうです。 そして、お店や自宅が流されていく様子も見ながら これで全て終わったと思ったそうです。 YouTube 大津波にのまれる大船渡市 この映像の場所あたりに先生のご主人のご実家があり まさに見ていたということです。 ですが、震災から1ヶ月経った頃、やはり何かしら 始めなければ、自分に出来ることはやっぱりピアノ しかないと思い始め、その準備をしようか、どう しようか迷ったそうです。津波で流された人達に ピアノのレッスンってどうなの?と自問自答の毎日 だったと。 それでも、教室やって欲しいとの声や、YAMAHAの 協力もあって近所の保育園の一室を借りて教室を 再開することにしたそうです。 生徒さん達の連絡先が分からないところもあった そうで、新聞広告に出したら避難所からでも通い たいと連絡があったそうです。 今年の発表会の会場もすでに震災前に予約して あったそうで、絶対やるから娘にも来てね!と おっしゃってくれました。 復興のため、是非参加させて頂きたいと思い、 絶対に来ることを約束しました。 帰り際、やはり街をどうしても見ていくように 勧められました。 懐かしい風景が破壊され、瓦礫の山となって 見るも無惨な街を見て、これからどうしたら いいのか、自分たちは何をすればいいのか、 何ができるのか、考えてほしいんだと思います。 たくさん見てきました。 大船渡駅裏から国道を挟んだ山側を見たところ。 大船渡駅裏から港を見たところ。 奥にスーパーの看板があるのが分かりますか? 国道から山側を見たところ。 奥に大きな船が横になっているのが分かりますか? 時々行ったレンタルショップ。 前の道路を広げるためなのか、がれきの山が店の前に山積みに なっています。 この辺りでは大手の水産加工会社。 全く機能していませんでした。 大船渡でホテルといえばここ。 日テレのケンミンショーででたこともある有名なホテル。 ここのランチ、美味しかったなあ~ よく買い物に行ったスーパー。 ピアノ教室の近くで、帰りはここで買い物してました。 YouTubeにもここからの津波の映像がアップされてました。 YouTube マイヤ本店3階からの映像 無事に逃げられたのでしょうか? JR大船渡駅。 線路も看板も全く何も残っていません。 お寿司屋さんやタクシー会社もあったけど、跡形も無くなって いました。 反対側のビルは鉄筋だったので残っていました。 火曜日といえばここ!特売スーパー。よく買い物に来てました。 フェンスに付いているのは海藻です。 ここまで津波が来たようです。 被害が大きかったため撤退を決定したそうです。 スーパーの隣のホームセンター。 ここも被害が大きかったようで撤退するそうです。 向かいの駐車場で特設コーナーを設けて販売していた痕跡があり ましたが、今はやめたんでしょうか? この近くにあるしまむらも撤退するそうです。 街がどんどん寂れてしまうようで、悲しいです。 復興を願うなら、プレハブでもいいから建てて営業してほしいと 思うのですが、どうなんでしょう? 他にもスーパーやホームセンターで無事だったところは ありますが、かなり山側なので、港方面に住んでいる人達には 遠くて買い物にもなかなか行けないらしいです。 そしてこの多くのがれきの山はいったいどうするのでしょうか? 廃車の山も多くありました。 とてつもない時間がかかりそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 7, 2011 06:03:09 PM
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