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B.C.B.G.な暮らし

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2006.11.17
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カテゴリ:華道
早いもので、11月も半ばを過ぎ、日ごとに気ぜわしさを感じるようになりました。

今年は、京都の紅葉葉は例年より遅く、

再来週ぐらいが見ごろでしょうか。

清水さんで、28日ごろだそうですよ。葉



自宅での、お華のお稽古。今月は、もみじにいたしました。


ここで、嵯峨御流における景色生けについて少しお話しますね。

平安時代のの初めに、嵯峨天皇は、大覚寺、大沢の池にある菊が島に咲く菊を
手折られて、瓶にさされたところ、
その花の姿が自然に天地人の三才の美しさを備えていたことに感動され、

   “後生、花を生くるものは、よろしくこれをもって、範とすべし”

とおっしゃった。。。

これが嵯峨御流の始まりと伝えられています。

この嵯峨天皇のみこころに基づいて、

秋菊花薫り立つ大沢池をいけばなで表現したのが、“庭湖の景”、

桜花さくらに包まれた嵐山の渓谷美を表現した“嵐峡の景”

そして、高尾のもみじ葉照り輝く姿をいけあげた“高尾の景”

どれも、水の景観がうつくしく、 “三勝の景色” といわれています。



今回は、もみじが主ですので、”高尾の景“をお稽古いたしました。


      高尾の景.jpg

      もみじで、右岸と、左岸をとり、その間を流れる清滝川のあたりに
      紅葉していく景観をいけあらわしています。
      ごろごろとした、石がポイント。
      
      川の流れ。水の流れを感じていただけますか?
      秋風を感じていただけるでしょうか?黄ハート


残った花材は、こんな風にアレンジきらきら

      もみじ瓶花.jpg

      チェリーBという薔薇だそうです。
      もみじと同系色でとても綺麗でしょ?



景色いけをいけると、心がなごみます。
お稽古にきてくださった皆さんもそんな風に言ってくださいます。
とてもうれしいです。

日常の中で、自然を体系的にとらえること。自然の大切さ、いつくしむ心。
生けるということは、そういう心を育てることでもあるかもしれません。

日本人は、山、川、海の水の恩恵を受けながら
素晴らしい心の芸術を生み出してきました。
それぞれの美しい風景は、日本人の心のふるさとであることにほかならないのでしょう。


    “ふるさとの山にむかひて いふことなし ふるさとの山 ありがたきかな”

                                        石川啄木


  
清滝川.jpg

  清滝川の紅葉(今年のでは、ありません)










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Last updated  2006.11.17 23:44:55
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