B.C.B.G.な暮らし

今日、最近、聴いた音楽について。。。

　　　


坂本龍一(以下　教授）とＡｌｖａ Ｎｏｔｏ、カールステン・ニコライとのコラボシリーズ３作品です。

迷っているうちに、入手するのがこんなに遅くなってしまった。

でも、何事もはじめるのに遅いということは決してありませんね。うん。

２００２年から、２００５年のこの時期は
思い返してみると、

国内では、Ｃｈａｓｍ、/０４、/０５というアルバムがでていて


　　　　　





それを聴くので精一杯だったのだわということを思い出しました。

Ｃｈａｓｍ　はよしとして、　/０４、　/０５　は、
（私は、これらもまたとてもとても大好き♪　なのですが、）

一部のコアな教授ファンの間では不評だったのですよね。

寄せ集めの商業的なピアノ曲集とか言われて。。。

しかし、海外ではこのような素敵なコラボをしていたのですよ。彼は。
このコラボで、昨年は国内のツアーもありましたが、
大阪で、それも平日のコンサートだったので
泣く泣く、あきらめました。
う～行きたかった。夜はなかなかお出かけできません。
お昼にしてくれたらいいのにね。

話をもとに戻して。。。




１２月に出版された”ｓｋｍｔ２”（ＮＴＴ出版）の中で教授がこのように語っていたのがとても印象的。



　　　“カールステン・ニコライはノイズと音楽の境目、境界領域を扱っている”
　　　　一緒にやっていてそんな風に感じる。。。“

　　　　

　　　　skmt2 　　おもしろい！
　　　　

カールステンは、音楽を音楽として聴いてないそうです。
物理現象として聴いているそう。
彼の音楽は、ノイズの方に溶解していくものだそうです。

だから、教授もその音に合わせて、ピアノを聴いてる時間をわざと長くして、
ピアノの音なのか、背景のノイズなのか、わからない領域に到達させるそうです。
おもしろいでしょ～

　　　“まだ響いてるんだけど、聴こえない。ピアノの音だとは認識できないところまで行く。”

サウンドとノイズの境界の曖昧なところから何かを引き出そうとしている、
そんな音楽です。

全く違う場所から音を追求する旅を続ける二人によってもたらされた
美しいパフォーマンスに
なぜか、心の底から引き込まれてしまいます。

曲を聴いて"音を楽しむ"というより、
むしろ音を聴く事によって、“空間を楽しむ"事が出来るサウンドですね。

本当に不思議♪




１作目は、　　Ｖｒｉｏｏｎ


　　　　　

静かで透明な音。
点々としたピアノの音色の中を埋めていくかのように、
カールステンの無機質な音が存在し、
不思議なバランスを保ちながら、少しずつ表情を変化させながら
静かに静かに曲が進行していきます。
全体的に音数少な目でシンプルな構造ですが、
互いの「間」が見事に生かされて、
音は聴こえているのだけれど静寂な空間が広がっているという感じです。




２作目は、　　Ｉｎｓｅｎ


　　　　　


１作目より、音の隙間が埋められているような気がします。
これも２人の間の予定調和なのでしょうか（笑）
しかし、１作目同様、穏やかに表情を変えていく音模様からは、
なぜか知的な美しさを感じました。
まったく違う次元に放り出されたかのようです。
2作品を比べて、どちらがいいですか？と言われても、非常に答えにくいです。
敢えていうなら、１作目かな。



３作目は　　Ｒｅｖｅｐ

　　　　　

これは、ＥＰだったのですね。買ってから気づく私。
道理でお安いと思いました。（ＥＰにしたら少しお高いかもしれませんね。）

しかし、何と言っても教授のあの名曲"戦場のメリークリスマス"を
二人が、解体・再構築した曲が収録されているというのが大きな魅力です。
原曲も好きなのですが、エレクトロニカで音響的なこっちの戦メリもとても新鮮ですよ。

ツアー用の曲もはいっているので、他の2作品と比べると、動的イメージが強い。




というわけで、冬休みが終わって、今週は外に出かけることも少なく
音楽を聴いたり、読書をしたり、自宅でのんびりと暮らしているＭｉｔｔｉです。
Ｍｉｔｔｉにとってのお正月はまさに今だったりするのですよね。へへへ。

来週からは、またいろいろと活動？を再開しないといけませんね。
２００７年もがんばります。



ちなみにこの3作品は輸入版ですので、かなり入手困難になってきています。
ツアータイトルのついた、insen は、アマゾンでは、１９８００円～となっていますし、
revepは、売っていませんでした。

私は、ＨＭＶで購入しました。輸入版3枚買うと25%オフキャンペーンです。