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B.C.B.G.な暮らし

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2007.05.16
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テーマ:京都。(6100)
カテゴリ:Kyoto


5月15日、葵祭四つ葉に行ってきました。

平安中期の貴族の間では、「祭り」と言えば葵祭。。。

御所から、下鴨神社へ。

今年は、行列の最終地点である上賀茂神社で待ち伏せしてみました。
ここに帰って来るのは、午後3時30分ごろです。

上賀茂神社は、伊勢神宮に次いで高い位を与えられた京都最古の神社です。
凛と澄みきった高貴な美しさをたたえています。

     上賀茂神社2.jpg


     川がゆったり流れ、いつ訪れても、心洗われます。

     Mitti家は、毎年の初詣は、下鴨神社と、上賀茂神社に御参りしています。
 
     毎年のことですが、娘達は、5,6時間目の授業は葵祭見学だったようです。



     上賀茂神社1.jpg


人が、いっぱいで、鳥居の中に入ることができませんでした。
    入り口付近で行列を待つことにしました。


それにしてもたくさんの人です~



吉田兼好の徒然草にこんな、くだりがありました。

高校の時に勉強して印象に残っていて、思い出し、読んでみると、おもしろいです。
137段です。



さやうの人の祭見しさま、いと珍らかなりき。
  ・・・(中略)
「渡り候ふ」と言ふ時に、
おのおの肝潰るゝやうに争ひ走り上りて、
落ちぬべきまで簾張り出でて、押し合ひつゝ、一事も見洩さじとまぼりて、
「とあり、かゝり」と物毎に言ひて、
渡り過ぎぬれば、「また渡らんまで」と言ひて下りぬ。

   

   こういう人たちが、下鴨神社の葵祭を見物している現場は、大変ちんちくりんである。
      ・・・(中略)
   「いま通り過ぎます」と報告があったときに、
   あれよあれよと内臓が圧迫してしまうぐらいの勢いで、
   お互いに牽制しながら走ってやってきては、
   落っこちそうになるまで、すだれを押し出して、押しくらまんじゅう。
   一瞬でも見逃すまいと凝視して、
   「がー。ぴー」と何かあるたびに奇声をあげて、
   行列が行ってしまうと「次が来るまで」と言い、見物席からいなくなってしまう。びっくり




見張りがおいておけるご身分の方はいいですよね。



私が、立っていたところは、最初、西日が当たっていたのに、
とても大きな樫の木の日陰になりました。


待ち時間は、長いようであっという間。

     
     牛車.jpg


今から約1400年前ごろ、大凶作に見舞われ、都では病気ががはやりました。
天皇が占わせたところ、この災いは賀茂の神々のたたりであるというので、
天皇が勅使を遣わし、祭礼を行ったのが葵祭の起源だそうです。

     斎王代2.jpg
     
     斎王代。葵祭のヒロイン。
     斎王代はかつて賀茂神社に仕えた未婚の内親王「斎王」の代理。

     葵葉.jpg

     参列者は、頭に葵の葉をさしたはります。


最終地点でしたので、御所や、下鴨神社、街道でみる、
かしこまった雰囲気とは違いました。

どことなく、お疲れがでているようです。

そうでしょうね。だって、8キロの道のりを歩くのですよ。
(馬に乗っている人もいますけどね)




      
     葵祭り 馬.jpg


    女官の方が、一人で、馬から下りる。

    京都乗馬クラブの方だそうですよ。みんなとても上手。
    友人もクラブに入っていて、葵祭りに参加したことがあります。
    私も、何回か誘われたことがあります。
    いいな~ やっぱり、乗ってみたい。



最終地点ならではの、こんな風景も見ることができました。

祭りの楽しさはこういうところにもありますね。




さらに、徒然草では、こんな風に綴られています。


暮るゝほどには、立て並べつる車ども、所なく並みゐつる人も、
いづかたへか行きつらん、
程なく稀に成りて、
車どものらうがはしさも済みぬれば、
簾・畳も取り払ひ、目の前にさびしげになりゆくこそ、
世の例も思ひ知られて、あはれなれ。
大路見たるこそ、祭見たるにてはあれ


   日暮れ方になって、ずらりと並んでいた牛車も、
   すき間なく列をつくっていた人たち も、いったいどこへ行くのか、
   あっという間にいなくなってしまう、
   牛車の走る騒音がなくなり、
   桟敷のすだれも畳も片づけられて、都大路が見る間に閑散としていくのを見ていると
   わたしは人の世のはかなさを思わずにはいられない。
   このように都大路を見てこそ葵祭りを見たと言えるのである。



     お祭りの終わり.jpg

     お祭りの終わり。牛車が消えていきます。


     木陰の馬.jpg

     馬も木陰で休んでいます。


           
              お疲れさまでした。

              今年は、お天気に恵まれました。

              素敵な五月の午後を過ごすことができました。スマイル


   
   





           








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Last updated  2007.05.16 23:24:55
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